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【参考1】新型コロナウイルス感染症COVID-19診療の手引き 第10.0版 (15 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00416.html |
出典情報 | 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第 10.0 版」の 周知について(8/21付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 10.0 版 ●2 臨床像
5 罹患後症状
COVID-19 罹患後の一部の患者に,急性期症状の持続や新たな症状の出現,症状の再燃を認
めることがある.WHO は,COVID-19 後の症状* を「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
に罹患した人にみられ,少なくとも2カ月以上持続し,また,他の疾患による症状として説明
がつかないもの」と定義している.また,「通常は COVID-19 の発症から3カ月経った時点に
もみられる」としている.代表的な罹患後症状を図 2-4 にまとめた.罹患後症状の詳細に関し
ては,
『別冊:罹患後症状のマネジメント』参照のこと.
*国内における定義は現時点では定まっていないが,WHO が定義する「post COVID-19 condition」を
「COVID-19 後の症状」と訳したうえで,本手引きでは,「罹患後症状」とする.
図 2-4
代表的な罹患後症状
●疲労感・倦怠感
●咳
●喀痰
●記憶障害
●嗅覚障害
●関節痛
●筋肉痛
●息切れ
●胸痛
●脱毛
●味覚障害
●動悸
●下痢
●集中力低下
●頭痛
●抑うつ
●腹痛
●睡眠障害
●筋力低下
【参考】COVID-19 ワクチン(通称,新型コロナワクチン)
新型コロナワクチンは mRNA ワクチンが 2021 年 2 月 14 日に特例承認され,予防接種法
に基づく特例臨時接種として,同年 2 月 17 日より医療従事者への接種が開始されて以降,高
齢者等に加えて生後 6 カ月以上の小児にまで対象が拡大されてきた.
【2023 年度の特例臨時接種について】
2023 年度の新型コロナワクチン接種については,厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科
会において,重症者を減らすことを目的としつつ,すべての方への接種する機会を確保するこ
とが望ましいとされたことを踏まえ,特例臨時接種(自己負担なしの接種)の期間を令和6年
3月末まで継続したうえで,追加接種の対象となるすべての方を対象に本年9月を目途に接種
開始予定であるが,高齢者や基礎疾患を有する者など重症化リスクが高い方,
医療従事者等には,
秋を待たずに5月8日より接種を開始した(表 2-3)
.
なお,生後 6 カ月〜 4 歳および5〜 11 歳の者に対する令和4年秋開始接種については,接
種できる期間が短かったことから,引き続き実施している.当該期間に接種の対象となる重
症化リスクの高い者は,① 65 歳以上の者および②基礎疾患を有する者,その他重症化リスク
が高いと医師が認める者(表 2-2)とされ,公的関与(接種勧奨および努力義務)の規定が適
用されている.追加接種に関する接種間隔は mRNA ワクチンが前回の新型コロナワクチンの
接種から 3 カ月以上,組換えタンパクワクチンが 6 カ月以上と規定されている.
妊婦もしくは妊娠を希望する女性のうち,COVID-19 にかかった場合に重症化リスクが高い
と医師が判断する場合には,令和5年春夏の接種の対象者となるので,主治医は当該妊婦等の重症
化リスクを評価したうえで,新型コロナワクチンの接種について本人とも相談することが望ましい.
2023 年秋冬の接種については,審議会において,XBB.1 系統の成分を含有する1価のワク
チンを用いることが適当との見解が示されている.
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5 罹患後症状
COVID-19 罹患後の一部の患者に,急性期症状の持続や新たな症状の出現,症状の再燃を認
めることがある.WHO は,COVID-19 後の症状* を「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)
に罹患した人にみられ,少なくとも2カ月以上持続し,また,他の疾患による症状として説明
がつかないもの」と定義している.また,「通常は COVID-19 の発症から3カ月経った時点に
もみられる」としている.代表的な罹患後症状を図 2-4 にまとめた.罹患後症状の詳細に関し
ては,
『別冊:罹患後症状のマネジメント』参照のこと.
*国内における定義は現時点では定まっていないが,WHO が定義する「post COVID-19 condition」を
「COVID-19 後の症状」と訳したうえで,本手引きでは,「罹患後症状」とする.
図 2-4
代表的な罹患後症状
●疲労感・倦怠感
●咳
●喀痰
●記憶障害
●嗅覚障害
●関節痛
●筋肉痛
●息切れ
●胸痛
●脱毛
●味覚障害
●動悸
●下痢
●集中力低下
●頭痛
●抑うつ
●腹痛
●睡眠障害
●筋力低下
【参考】COVID-19 ワクチン(通称,新型コロナワクチン)
新型コロナワクチンは mRNA ワクチンが 2021 年 2 月 14 日に特例承認され,予防接種法
に基づく特例臨時接種として,同年 2 月 17 日より医療従事者への接種が開始されて以降,高
齢者等に加えて生後 6 カ月以上の小児にまで対象が拡大されてきた.
【2023 年度の特例臨時接種について】
2023 年度の新型コロナワクチン接種については,厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科
会において,重症者を減らすことを目的としつつ,すべての方への接種する機会を確保するこ
とが望ましいとされたことを踏まえ,特例臨時接種(自己負担なしの接種)の期間を令和6年
3月末まで継続したうえで,追加接種の対象となるすべての方を対象に本年9月を目途に接種
開始予定であるが,高齢者や基礎疾患を有する者など重症化リスクが高い方,
医療従事者等には,
秋を待たずに5月8日より接種を開始した(表 2-3)
.
なお,生後 6 カ月〜 4 歳および5〜 11 歳の者に対する令和4年秋開始接種については,接
種できる期間が短かったことから,引き続き実施している.当該期間に接種の対象となる重
症化リスクの高い者は,① 65 歳以上の者および②基礎疾患を有する者,その他重症化リスク
が高いと医師が認める者(表 2-2)とされ,公的関与(接種勧奨および努力義務)の規定が適
用されている.追加接種に関する接種間隔は mRNA ワクチンが前回の新型コロナワクチンの
接種から 3 カ月以上,組換えタンパクワクチンが 6 カ月以上と規定されている.
妊婦もしくは妊娠を希望する女性のうち,COVID-19 にかかった場合に重症化リスクが高い
と医師が判断する場合には,令和5年春夏の接種の対象者となるので,主治医は当該妊婦等の重症
化リスクを評価したうえで,新型コロナワクチンの接種について本人とも相談することが望ましい.
2023 年秋冬の接種については,審議会において,XBB.1 系統の成分を含有する1価のワク
チンを用いることが適当との見解が示されている.
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