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【参考1】新型コロナウイルス感染症COVID-19診療の手引き 第10.0版 (47 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00416.html |
出典情報 | 「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第 10.0 版」の 周知について(8/21付 事務連絡)《厚生労働省》 |
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●新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 診療の手引き・第 10.0 版 ●5 薬物療法
2 中和抗体薬
・中和抗体薬は,2023 年 7 月現在の主流であるオミクロンの亜系統に対して有効性が減
弱していると考えられることから,抗ウイルス薬の投与を優先して検討すること.
・安定的な入手が可能になるまでは,一般流通は行われず,厚生労働省が所有した上で,
医療機関からの依頼に基づき,無償で譲渡される.厚生労働省から発出される事務連絡
については最新のものを確認すること.
・抗ウイルス薬と中和抗体薬の併用については,十分な知見がなく,各薬剤の供給も限ら
れることから,現時点で併用療法は推奨されない.
カシリビマブ/イムデビマブ 商品名:ロナプリーブ(点滴静注セット 300)
2021.7.19 特例承認
本剤はオミクロンに対して有効性が減弱していると考えられることから,抗ウイルス薬の
投与を優先して検討すること.
禁忌 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
☞ カシリビマブ(遺伝子組換え)・イムデビマブ(遺伝子組換え)
(医薬品医療機器総合機構 HP)
本剤は,単一の抗体産生細胞に由来するクローンから得られた SARS-CoV-2 スパイクタン
パクの受容体結合ドメインに対するモノクローナル抗体であり,SARS-CoV-2 に対して抗ウ
イルス作用を発揮することが期待されている中和抗体薬である.中和抗体薬は,発症から時間
の経っていない軽症例ではウイルス量の減少や重症化を抑制する効果が示されている.また,
同居家族などの濃厚接触者や無症状病原体保有者における発症抑制効果もある.
重症化リスク因子を 1 つ以上もつ COVID-19 外来患者を対象としたランダム化比較試験で
は,入院または死亡に至った被験者の割合は,カシリビマブ/イムデビマブを各 600 mg 単
回投与した群(736 例)において 1.0% であり,プラセボ群(748 例)の 3.2% と比較して,
70.4 % 有意に減少した(表 5-1).
投与方法(用法・用量)
<発症後の重症化抑制><曝露後の発症抑制>
〔成人および 12 歳以上かつ体重 40 kg 以上の小児〕カシリビマブおよびイムデビマブと
してそれぞれ 600 mg を併用により単回点滴静注する.
発症後投与時の注意点
・臨床試験における主な投与経験を踏まえ,重症化リスク因子を有し,酸素投与を要しな
い患者(軽症から中等症Ⅰ)を対象に投与を行うこと.
・高流量酸素または人工呼吸器管理を要する患者において症状が悪化したとの報告がある.
・SARS-CoV-2 による感染症の症状が発現してから速やかに投与すること.臨床試験にお
いて,症状発現から 8 日目以降に投与を開始した患者における有効性を裏づけるデータは
得られていない.
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2 中和抗体薬
・中和抗体薬は,2023 年 7 月現在の主流であるオミクロンの亜系統に対して有効性が減
弱していると考えられることから,抗ウイルス薬の投与を優先して検討すること.
・安定的な入手が可能になるまでは,一般流通は行われず,厚生労働省が所有した上で,
医療機関からの依頼に基づき,無償で譲渡される.厚生労働省から発出される事務連絡
については最新のものを確認すること.
・抗ウイルス薬と中和抗体薬の併用については,十分な知見がなく,各薬剤の供給も限ら
れることから,現時点で併用療法は推奨されない.
カシリビマブ/イムデビマブ 商品名:ロナプリーブ(点滴静注セット 300)
2021.7.19 特例承認
本剤はオミクロンに対して有効性が減弱していると考えられることから,抗ウイルス薬の
投与を優先して検討すること.
禁忌 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
☞ カシリビマブ(遺伝子組換え)・イムデビマブ(遺伝子組換え)
(医薬品医療機器総合機構 HP)
本剤は,単一の抗体産生細胞に由来するクローンから得られた SARS-CoV-2 スパイクタン
パクの受容体結合ドメインに対するモノクローナル抗体であり,SARS-CoV-2 に対して抗ウ
イルス作用を発揮することが期待されている中和抗体薬である.中和抗体薬は,発症から時間
の経っていない軽症例ではウイルス量の減少や重症化を抑制する効果が示されている.また,
同居家族などの濃厚接触者や無症状病原体保有者における発症抑制効果もある.
重症化リスク因子を 1 つ以上もつ COVID-19 外来患者を対象としたランダム化比較試験で
は,入院または死亡に至った被験者の割合は,カシリビマブ/イムデビマブを各 600 mg 単
回投与した群(736 例)において 1.0% であり,プラセボ群(748 例)の 3.2% と比較して,
70.4 % 有意に減少した(表 5-1).
投与方法(用法・用量)
<発症後の重症化抑制><曝露後の発症抑制>
〔成人および 12 歳以上かつ体重 40 kg 以上の小児〕カシリビマブおよびイムデビマブと
してそれぞれ 600 mg を併用により単回点滴静注する.
発症後投与時の注意点
・臨床試験における主な投与経験を踏まえ,重症化リスク因子を有し,酸素投与を要しな
い患者(軽症から中等症Ⅰ)を対象に投与を行うこと.
・高流量酸素または人工呼吸器管理を要する患者において症状が悪化したとの報告がある.
・SARS-CoV-2 による感染症の症状が発現してから速やかに投与すること.臨床試験にお
いて,症状発現から 8 日目以降に投与を開始した患者における有効性を裏づけるデータは
得られていない.
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