入院患者に対する包括的支援マネジメントの効果①
○ 厚労科研において、入院中の患者に対して、包括的支援マネジメントによる介入効果を検証したところ、
対照群と比べて、介入群の平均入院日数が短いことが示された。
○ また、介入群において、３ヶ月を超える入院となる患者が少ない傾向にあった。
【方法】公立精神科病院の救急病棟に入院した患者のうち、早期（14日以内）に退院した者を除き、 包括的支援マネジメントを導入した
群と（n＝54）と導入しなかった群（n=107）で、入院期間を比較。

■入院日数の比較

入院日数
（日）
50

平均

標準偏差

平均

標準偏差

t

p

79.7

58.6

63.1

23.7

1.994

0.048

90日以上入院した者
４名（7.4％）

90日以上入院した者
23名（21.5％）

29

30

10

介入群（n=54）

43

40

20

対照群（n=107）

21
12

9

6

2

0

1

1

0

2

2

5

24

4

対照群

介入群

15～30日

31～60日

61～90日

91～120日

121～150日

181～210日

211～240日

241～270日

271～300日

301日以上

151～180日

出典：令和４年度厚生労働科学研究費補助金（障害者政策総合研究事業）「精神科医療機関における包括的支援マネジメントの普及に向けた精神保健医療
福祉に関わるサービスの提供体制構築に資する研究」（研究代表者：山口創生）

60