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資料1-3(参考資料1) 日本パブリックアフェアーズ協会 御提出資料 (18 ページ)

公開元URL https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/2310_04medical/231211/medical03_agenda.html
出典情報 規制改革推進会議 健康・医療・介護ワーキング・グループ(第3回 12/11)《内閣府》
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インターネット調査」によると、インターネットで購入した ED 治療薬の大半が「偽造薬」
であり、身体に有害で危険な場合があることを知っている人は 3 割に満たなかった 30(図
10)。
図 10

インターネットで購入した ED 治療薬の大半が「偽造薬」であることに対する認知度

(出典:竹越 昭彦,浜松町第一クリニック HP「ED 治療薬について 40 代男性 545 人に聞いてみた」,参
照 2023 年 7 月 28 日)

このように、個人輸入する医薬品の中に偽造医薬品が含まれている可能性があると認
識している消費者が少ない上に、認識していたとしても必要な医薬品を入手する経路が個
人輸入以外に方法がない消費者が多く存在するのが現状だ。消費者保護の観点から、今後
はより一層インターネット経由で個人輸入をする消費者に向けた啓蒙活動を推進していく
と同時に、消費者が時間と場所を選ばずに手軽に正規品を購入できるルートを増やしてい
くことが求められる。
3-2. 個人輸入医薬品や偽造医薬品による健康被害報告例
未承認医薬品によって、多くの健康被害が報告されている。例えば、インターネットを
介してインド製と表示された経口妊娠中絶薬を個人輸入し、服用した女性(妊婦)におい
て、多量の出血やけいれん、腹痛の症状が生じ、医療機関に入院した事例が報告されてい
る 31。また、偽造医薬品においても様々な被害が生じている。40 歳代男性が個人輸入した
偽造品であるシアリス 50mg 錠を服用後、数時間で痙攣・意識低下を生じ、医療機関に搬送
された事例がある 32。
加えて、オメプラゾール製剤の報告では、輸入した 28 サンプル中の 2 サンプル(7.1%)
において有効成分の含量が不足しており、このサンプルはそれぞれタイと台湾から発送さ
れたものであった 33。また、同報告において 2010 年にカンボジア現地で入手したオメプラ
ゾール製剤の約 50%が品質試験で不適合となっており、この品質不良医薬品を製造してい
る製造者の製品が取り扱われている個人輸入サイトもあることから、日本においても品質
不良医薬品がネット経由で輸入される可能性があることを指摘している 33。
また、2016 年 3 月から 2016 年 8 月の期間において ED 治療薬の偽造医薬品に関する調査
が行われている。この調査は製造販売元である製薬企業 4 社(ファイザー、バイエル薬品、
日本イーライリリー、 日本新薬)の主導で行われ、バイアグラ、シアリス、レビトラを扱
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