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資料1-3(参考資料1) 日本パブリックアフェアーズ協会 御提出資料 (31 ページ)

公開元URL https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/2310_04medical/231211/medical03_agenda.html
出典情報 規制改革推進会議 健康・医療・介護ワーキング・グループ(第3回 12/11)《内閣府》
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6-4. 保険薬局における受診勧奨と課題
以下、医薬品の専門家である薬剤師による受診勧奨の事例を紹介するとともに、セルフ
メディケーションの推進にあたり保険薬局および薬剤師が担うべき役割とその課題につい
て述べる。なお、受診勧奨の事例は、上田薬剤師会 常務理事/有限会社 飯島 代表取締役
イイジマ薬局 薬剤師の飯島裕也氏より提供いただいた。飯島氏は、上田薬剤師会 薬局・
学術・研修部担当常務理事/日豪学術交流委員会委員長等を歴任し、薬局薬剤師の業務及び
薬局の機能に関するワーキンググループ 参考人等複数の政府委員会や検討会での講演実績
がある。

6-4-1.事例
事例 1

【患者情報】
30 代/女性/腹痛を訴えイイジマ薬局へ来店/来店は初めて
【主訴及び対応】
腹痛を訴えて早朝にイイジマ薬局を来店、胃痛薬(一般用医薬品)の購入を希望していた
が、販売前に痛みの度合いやタイミング、部位、食事状況、排泄状況、併用薬、吐き気等
をヒアリング。飯島氏の判断によって胃潰瘍を疑い、受診勧奨を行った。胃潰瘍の疑いの
為、当日に胃カメラを実施できる病院を紹介。その際に事前に飯島氏からも当該病院の医
師へ胃カメラ実施の依頼と患者情報を共有。また、患者に対しては胃カメラ実施に向けた
指導を実施。
【結果】
患者は、検査の結果、胃潰瘍と診断されて即日入院することになった。飯島氏には担当医
から事後に報告があった。早期の受診勧奨によって消化管穿孔に進展する前に治療が行わ
れた。
事例 2

【患者情報】
80 代/女性/かかりつけ患者/腹痛とだるさを訴え来店
【主訴及び対応】
腹痛とだるさを訴えてイイジマ薬局へ来店。症状に関するヒアリングに加え、既往症(高
血圧)、併用薬、病歴、家族歴、ストレス(神経質)、ライフスタイル(食事・運動)、
ADL、認知機能、居住状況等の患者情報を勘案し大動脈瘤の可能性があると判断した。そこ
で受診勧奨を行った。
【結果】
病院での検査の結果大動脈瘤が見つかり、手術を受けてもらうことになった。

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