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別紙4○先進医療Bに係る新規技術の科学的評価等について (6 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00066.html |
出典情報 | 先進医療会議(第129回 2/8)《厚生労働省》 |
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3. 研究実施計画書について
薬剤間相互作用の可能性を鑑みて、薬物動態の検討は実施しますでしょうか?実施
しないのであれば、実施しない背景について、プロトコールに記載した方が望ましい
とも考えます。この点について、ご説明をお願いいたします。
【回答】
臨床研究においては、タミバロテン(AM80)として 6mg/m2 を 1 日 2 回に分けて、
ペムブロリズマブの投与 1 週間前から投与開始前まで 7 日間経口投与し、AM80 の投
与終了後、ペムブロリズマブとして 1 回 200mg を、3 週間間隔で点滴静注し、3 週間
(21 日間)を 1 コースとしています。それぞれ単独で投与し、AM80 とペムブロリズ
マブの投与日及び投与経路は異なります。
また、AM80 は Cytochrome P450(CYP)3A4 により主に代謝を受けますが、抗体医
薬品であるペムブロリズマブとの代謝経路とは異なり、吸収・代謝における相互作用は
生じないため、薬物動態の評価は不要と考えています。
なお、この点は、臨床研究実施計画書の用法・用量の設定根拠としても、薬物相互作
用の観点は、記載させていただいております。
4. 研究実施計画書について
研究実施計画書の P12 におきまして、
「本臨床研究は、二次治療抵抗性又は標準療法
に不耐の治癒切除不能膵癌患に対し、三次治療としての AM80 と ICI であるペムブロ
リズマブの有効性を確認する臨床研究であり、30%程度の奏効率が認められれば、臨床
的に意味があると判断した。」とございます。奏効率が主要評価項目とございますが、
三次化学療法の局面における期待奏効割合 30%は適切なのでしょうか?こちらの設定
根拠についてご説明をお願いいたします。
【回答】
今回は、AM80 が免疫チェックポイント阻害剤(ペムブロリズマブ)の有効性を高め
ることができるかを、初めて探索的に確認するための臨床研究であり、本臨床研究の成
績を以て、次の治験に繋げる計画としています。30%とすることの明確な根拠ではない
ため、計画書の根拠として提示することは控えた方が良いと思っていますが、一つの目
安として、化学療法抵抗性の MSI-High 固形癌の臨床試験におけるペムブロリズマブ単
独投与による奏効率は 34.3%であったため(J Clin Oncol 38(1): 1-10, 2020)、期待有効率
を 30%としました。
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薬剤間相互作用の可能性を鑑みて、薬物動態の検討は実施しますでしょうか?実施
しないのであれば、実施しない背景について、プロトコールに記載した方が望ましい
とも考えます。この点について、ご説明をお願いいたします。
【回答】
臨床研究においては、タミバロテン(AM80)として 6mg/m2 を 1 日 2 回に分けて、
ペムブロリズマブの投与 1 週間前から投与開始前まで 7 日間経口投与し、AM80 の投
与終了後、ペムブロリズマブとして 1 回 200mg を、3 週間間隔で点滴静注し、3 週間
(21 日間)を 1 コースとしています。それぞれ単独で投与し、AM80 とペムブロリズ
マブの投与日及び投与経路は異なります。
また、AM80 は Cytochrome P450(CYP)3A4 により主に代謝を受けますが、抗体医
薬品であるペムブロリズマブとの代謝経路とは異なり、吸収・代謝における相互作用は
生じないため、薬物動態の評価は不要と考えています。
なお、この点は、臨床研究実施計画書の用法・用量の設定根拠としても、薬物相互作
用の観点は、記載させていただいております。
4. 研究実施計画書について
研究実施計画書の P12 におきまして、
「本臨床研究は、二次治療抵抗性又は標準療法
に不耐の治癒切除不能膵癌患に対し、三次治療としての AM80 と ICI であるペムブロ
リズマブの有効性を確認する臨床研究であり、30%程度の奏効率が認められれば、臨床
的に意味があると判断した。」とございます。奏効率が主要評価項目とございますが、
三次化学療法の局面における期待奏効割合 30%は適切なのでしょうか?こちらの設定
根拠についてご説明をお願いいたします。
【回答】
今回は、AM80 が免疫チェックポイント阻害剤(ペムブロリズマブ)の有効性を高め
ることができるかを、初めて探索的に確認するための臨床研究であり、本臨床研究の成
績を以て、次の治験に繋げる計画としています。30%とすることの明確な根拠ではない
ため、計画書の根拠として提示することは控えた方が良いと思っていますが、一つの目
安として、化学療法抵抗性の MSI-High 固形癌の臨床試験におけるペムブロリズマブ単
独投与による奏効率は 34.3%であったため(J Clin Oncol 38(1): 1-10, 2020)、期待有効率
を 30%としました。
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