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資料4-2 日本版抗コリン薬リスクスケール (21 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40741.html
出典情報 高齢者医薬品適正使用検討会(第18回 6/21)《厚生労働省》
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表 2 抗コリン薬リスクスケールの一覧
スケール名

出版年

評価方法

対象薬剤数
(スコア 0 を除く)

疾患特異性の有無

ADS(3)

2006

1

127

無し
(療養施設入居者を対象)

ABC(4)

2006

1

27

無し

ACoB(5)

2008

1

88

有(認知症)

CrAS(6)

2008

1

60

無し(65 歳以上を対象)

ARS(7)

2008

1

49

無し(65 歳以上を対象)

AAS(8)

2010

1

99

有(パーキンソン病)

ALS(9)

2011

1

49

有(アルツハイマー型認知症
もしくは認知機能低下)

mARS(10)

2014

1

61

無し

AIS(11)

2017

1

128

有(精神疾患)

AEC(12)

2017

1

60

有(認知症)

ACB(13)

2018

1

151

無し

BAAS(14)

2019

1

125

無し

KABS(15)

2019

1

138

無し

Swe-ABS(16)

2023

1

104

無し

Chew-AAS(17)

2008

2

22

無し

Yamada-ABS(18)

2023

2

96

無し

評価方法 1:既存の薬理学的活性評価と文献レビューおよびエキスパートオピニオンで作成
評価方法 2:薬理学的なコリン活性測定のみで作成

5.1.2

抗コリン薬リスクスケールに関する薬理学的評価

抗コリン薬は、コリン作動性神経系機能に重要な役割を果たす神経伝達物質のアセチル
コリンのムスカリン受容体を遮断することによりさまざまな生理機能を阻害する。ムスカ
リン受容体はサブタイプ(M ~M )が存在し、自律神経系などの末梢神経支配臓器をはじ
め脳・脊髄などの中枢神経系に広汎に分布する(19)。抗コリン作用を示す複数の薬剤を同
時に服用すると、ムスカリン受容体が相加的に遮断され抗コリン性の薬物有害事象が発現
する。個々の薬剤の抗コリン作用は小さくても、併用された場合には抗コリン作用は相加
的となり「抗コリン薬負荷」の増大を引き起こすと考えられる(20-22)。抗コリン薬リス
クスケールに関する報告の多くは、薬剤に関する文献的知見や医師などの医療専門家・実
践者による実臨床での臨床経験やコンセンサス、さらには服薬患者の血清を用いて測定し
た抗コリン活性に基づいた評価によるものである。また、薬剤の評価数やスコアなどにお
いて文献によるバラツキや不一致(23-25)、また血清による抗コリン活性の評価では個々
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