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資料4-2 日本版抗コリン薬リスクスケール (28 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40741.html |
出典情報 | 高齢者医薬品適正使用検討会(第18回 6/21)《厚生労働省》 |
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ブチルスコポラミン
3
1956
世界 102 か国
-
チキジウム
3
1984
海外で発売されていない
-
1983
フランス、ドイツ、イギリス、オランダ、ベルギー、
韓国、スペイン、モロッコ、ポルトガル、スイス、ジャマイカ
-
米国での発売
なし
メキタジン
3
フェニラミン
3
〇
ジフェニルピラリン
3
製造中止
日本:一般用
医薬品
ベラドンナ
3
-
日本:一般用
医薬品
ベラドンナ総
アルカロイド
ビペリデン
3
1964
オーストラリア(主な発売状況)
〇
ジフェニドール
3
1974
アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル
製造中止
2
FDA, U.S. Food and Drug Administration; IF, インタビューフォーム;
は現時点での正確な状況を反映していない可能性がある。
5.2.2
配合剤
日本:一般用
医薬品
註:追記情報について
中枢神経作用(眠気、頭痛、めまい、不安、幻覚など)
抗コリン薬による中枢神経作用(眠気や頭痛、めまい、不安、幻覚など)に関する報告は、
9 文献であった。
1) 中枢神経作用に対する評価
処方の実態として、特にエンド・オブ・ライフの患者に対する処方に関する文献が 2 件検索
された。一つ目の研究では、緩和ケアを受けるエンド・オブ・ライフ患者への訪問やケースカ
ンファなどを実施する RCT の患者に対する二次解析で(43)、抗コリン薬負荷の影響を後ろ向き
に検討したところ、日常生活動作(Activities of Daily Living; ADL)の低下や QOL の悪化が
認められたが、混乱や幻覚などの中枢神経症状に悪影響は認められなかった。本研究では抗コ
リン薬負荷は CrAS で評価され、ADL や症状の悪影響の評価は Australia-modified Karnofsky
Performance Status Scale (AKPS)で検討された。二つ目の研究では、エンド・オブ・ライフ
の非がん患者での影響を見るため、がん・非がん患者を含む RCT の二次解析で抗コリン作用の
影響が検討されたが、がん・非がんに関わらず抗コリン薬負荷の程度は同等であり、前述の研
究同様、抗コリン薬負荷の大きい患者では易疲労感や QOL 低下が認められたが、眠気には変化
がなかったとされた(44)。なお、抗コリン薬負荷は ADS を基にした独自のスケールにより評価
されたが、負荷の影響については症状や AKPS、QOL などにより評価されていた。
抗コリン薬による健康成人への中枢神経作用を見るために、4 種類の抗ヒスタミン薬(第一
世代 プロメタジン 25mg、第二世代 ロラタジン 10mg、デスロラタジン 5mg、フェキソフェナ
ジン 180mg)の内服の影響を見た研究では、眠気はプロメタジン、デスロラタジン、およびフ
ェキソフェナジンで増加し、第一世代のプロメタジンにおいて反応時間が第二世代薬よりも延
長するなど、特に第一世代薬において運動障害が出やすい可能性が示唆された(45)。同様に、
健康成人への抗コリン薬やセロトニン受容体作動薬/阻害薬などによる精神作用を評価した研
究では、スコポラミン単独投与(0.4mg 単回静注)の群で他群より投与 70 分後の認知機能の
低下が認められた(46)。
2) せん妄に対する評価
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3
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世界 102 か国
-
チキジウム
3
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海外で発売されていない
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1983
フランス、ドイツ、イギリス、オランダ、ベルギー、
韓国、スペイン、モロッコ、ポルトガル、スイス、ジャマイカ
-
米国での発売
なし
メキタジン
3
フェニラミン
3
〇
ジフェニルピラリン
3
製造中止
日本:一般用
医薬品
ベラドンナ
3
-
日本:一般用
医薬品
ベラドンナ総
アルカロイド
ビペリデン
3
1964
オーストラリア(主な発売状況)
〇
ジフェニドール
3
1974
アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル
製造中止
2
FDA, U.S. Food and Drug Administration; IF, インタビューフォーム;
は現時点での正確な状況を反映していない可能性がある。
5.2.2
配合剤
日本:一般用
医薬品
註:追記情報について
中枢神経作用(眠気、頭痛、めまい、不安、幻覚など)
抗コリン薬による中枢神経作用(眠気や頭痛、めまい、不安、幻覚など)に関する報告は、
9 文献であった。
1) 中枢神経作用に対する評価
処方の実態として、特にエンド・オブ・ライフの患者に対する処方に関する文献が 2 件検索
された。一つ目の研究では、緩和ケアを受けるエンド・オブ・ライフ患者への訪問やケースカ
ンファなどを実施する RCT の患者に対する二次解析で(43)、抗コリン薬負荷の影響を後ろ向き
に検討したところ、日常生活動作(Activities of Daily Living; ADL)の低下や QOL の悪化が
認められたが、混乱や幻覚などの中枢神経症状に悪影響は認められなかった。本研究では抗コ
リン薬負荷は CrAS で評価され、ADL や症状の悪影響の評価は Australia-modified Karnofsky
Performance Status Scale (AKPS)で検討された。二つ目の研究では、エンド・オブ・ライフ
の非がん患者での影響を見るため、がん・非がん患者を含む RCT の二次解析で抗コリン作用の
影響が検討されたが、がん・非がんに関わらず抗コリン薬負荷の程度は同等であり、前述の研
究同様、抗コリン薬負荷の大きい患者では易疲労感や QOL 低下が認められたが、眠気には変化
がなかったとされた(44)。なお、抗コリン薬負荷は ADS を基にした独自のスケールにより評価
されたが、負荷の影響については症状や AKPS、QOL などにより評価されていた。
抗コリン薬による健康成人への中枢神経作用を見るために、4 種類の抗ヒスタミン薬(第一
世代 プロメタジン 25mg、第二世代 ロラタジン 10mg、デスロラタジン 5mg、フェキソフェナ
ジン 180mg)の内服の影響を見た研究では、眠気はプロメタジン、デスロラタジン、およびフ
ェキソフェナジンで増加し、第一世代のプロメタジンにおいて反応時間が第二世代薬よりも延
長するなど、特に第一世代薬において運動障害が出やすい可能性が示唆された(45)。同様に、
健康成人への抗コリン薬やセロトニン受容体作動薬/阻害薬などによる精神作用を評価した研
究では、スコポラミン単独投与(0.4mg 単回静注)の群で他群より投与 70 分後の認知機能の
低下が認められた(46)。
2) せん妄に対する評価
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