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資料1 高齢社会対策大綱の策定のための検討会報告書(案) (8 ページ)

公開元URL https://www8.cao.go.jp/kourei/taikou-kentoukai/k_8/index.html
出典情報 高齢社会対策大綱の策定のための検討会(第8回 8/5)《内閣府》
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あり、将来の自らのキャリアを考えながら主体的に学習内容を選択できる機会
の充実を図るべきである。特に、セカンドキャリアや転職のために新たな分野
へのリスキリングを行う場合には、企業以外の教育訓練プロバイダーや業界団
体等が提供する労働者の多様なニーズを踏まえたリスキリングの機会が重要
となることから、これらの活用を進めるための環境整備に取り組むべきである。
なお、教育訓練休暇制度を利用したことがある人は、全体の1%程度にとど
まっており、約9割が、勤務している事業所に制度がない、又は制度があるか
分からないと回答している。また、企業における教育訓練休暇制度の導入状況
について見ると、
「導入している」は 8.0%、
「導入していないが、導入を予定
9
している」は 9.9%にとどまっている のが現状であり、企業において、長期
休暇制度の整備を始め社員が教育訓練を利用しやすくするような取組を行う
べきである。
(2)デジタル等のテクノロジーに関する学びの充実
変化のスピードが速く、知識やスキルが陳腐化しやすい現代の社会において、
高齢期においても自立して生活し、主体的に暮らし方を選択できるようにする
ためには、年齢に関わらず必要な知識を幅広く学び続けることができる環境の
整備が必要である。一方、現在地方公共団体等で行われている生涯学習 10につ
いて、内容が文化や歴史に偏っているという指摘がある。
また、年齢層別にインターネットの利用率を見ると、60 代では 90.2%、70
代では 67.0%、80 歳以上では 36.4%となっており、年齢層が高いほど利用率
が低くなっているほか、個人のICTスキルについて見ると、「写真や文書な
どを添付して電子メールを送付」
「ファイルのコピーや、文字や図表のコピー・
貼り付け」等の操作について「いずれもできない」と回答した人の割合 11は、
50 代以下では1割未満であるが、60 代では1~2割、70 代では2~3割、80
代以上では4割以上と、年齢層が上がるにつれ顕著に高くなっている 12。イン
ターネットやスマートフォンが利用できないことで、情報の入手やサービスの
利用が困難になるおそれがあり、また、今後人手不足により機械化が一層進む
9

厚生労働省「能力開発基本調査」
(令和5年度)

10

一人一人が豊かな人生を送ることができるよう、個人の自発的意思に基づいて行うこと

を基本として、生涯を通じて行う学習のこと(「教育振興基本計画」(令和5年6月 16 日
閣議決定)

11

「写真や文書などを添付して電子メールを送付」
「ファイルのコピーや、文字や図表の

コピー・貼り付け」
「インターネットを利用したソフトウェアのダウンロードやインスト
ール」
「SNS による写真、動画、意見の投稿や閲覧」
「エクセルなどの表計算ソフトを使用
した簡単な計算(足し算や引き算など)」
「パソコンにプリンタやカメラなどの機器を接
続」
「パソコンと他の機器(スマートフォンなど)との間でのデータのやり取り」
「パワー
ポイントなどのプレゼンテーションソフトを使用した資料の作成」「プログラミング言語
を使用してコンピュータプログラムを作成」のうち、いずれもできないと回答した人の割
合。
12

総務省「通信利用動向調査」
(令和5年)
5