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【資料3】薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2024(サマリ版、たたき台) (36 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47987.html |
出典情報 | 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第12回 1/8)《厚生労働省》 |
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A5.2 WHO と協調したワンヘルス薬剤耐性菌動向調査(三輪車プロジェクト)
ESBL 産生大腸菌(ESBL-Ec)をキーインディケーターとして、各国でヒト由来、食品由来、環境由来の 3
つのセクターの大腸菌に占める ESBL-Ec の比率を算出することを基本としつつ、得られた菌株の分子
的な特性評価、疫学的な分析を実施し、GLASS との連携を活かして地域同士の比較や抗菌薬消費量
とのリンクを検討しました。
3 つのセクターにおける菌株収集を実施・解析することで国内におけるヒト・環境・食品での ESBL-Ec の
分布割合が明らかになりました。ESBL-Ec の割合は地域社会よりも病院環境で高く、その理由として、
抗菌薬の使用が関連する可能性があります。また食品の指標である食鳥盲腸便からの ESBL-Ec の分
布割合は、2.18 %でした。環境由来検体からの ESBL-Ec の割合は、河川水(上流)で 1.96 %、河川水
(下流)で 0.39 %、下水流入水で 4.77 %でした。
今回の検討で得られた ESBL-Ec について NGS(次世代シーケンシング)解析を行い、判明した ST(シ
ーケンスタイプ)の分布をベン図で表したところ、食品(食鳥)由来株はヒト由来株及び環境由来株と共通
する ST は少なく、一方でヒト由来株と環境由来株は共通の ST が多く全体の 28.2 %(27 株)を占める
ことが分かりました。
大腸菌全体に占める ESBL-Ec の割合
※大腸菌全体に占める ESBL 産生大腸菌の割合を示した。検体ごとに、解析対象とした年代は棒グラフ下に示した。
30
ESBL 産生大腸菌(ESBL-Ec)をキーインディケーターとして、各国でヒト由来、食品由来、環境由来の 3
つのセクターの大腸菌に占める ESBL-Ec の比率を算出することを基本としつつ、得られた菌株の分子
的な特性評価、疫学的な分析を実施し、GLASS との連携を活かして地域同士の比較や抗菌薬消費量
とのリンクを検討しました。
3 つのセクターにおける菌株収集を実施・解析することで国内におけるヒト・環境・食品での ESBL-Ec の
分布割合が明らかになりました。ESBL-Ec の割合は地域社会よりも病院環境で高く、その理由として、
抗菌薬の使用が関連する可能性があります。また食品の指標である食鳥盲腸便からの ESBL-Ec の分
布割合は、2.18 %でした。環境由来検体からの ESBL-Ec の割合は、河川水(上流)で 1.96 %、河川水
(下流)で 0.39 %、下水流入水で 4.77 %でした。
今回の検討で得られた ESBL-Ec について NGS(次世代シーケンシング)解析を行い、判明した ST(シ
ーケンスタイプ)の分布をベン図で表したところ、食品(食鳥)由来株はヒト由来株及び環境由来株と共通
する ST は少なく、一方でヒト由来株と環境由来株は共通の ST が多く全体の 28.2 %(27 株)を占める
ことが分かりました。
大腸菌全体に占める ESBL-Ec の割合
※大腸菌全体に占める ESBL 産生大腸菌の割合を示した。検体ごとに、解析対象とした年代は棒グラフ下に示した。
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