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【資料3】薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2024(サマリ版、たたき台) (48 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_47987.html
出典情報 薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(第12回 1/8)《厚生労働省》
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C1.3 療養病床及び高齢者施設における感染症に関する調査
医療療養病床
日本慢性期医療協会加盟から無作為に医療療養病床を抽出し、PPS(Point Prevalence Survey)
(2020 年 1 月調査、80 施設)を行ったところ、感染巣の上位は、「肺炎」199 人(39.5%)、「尿路感染症」
135 人(26.8%)、「気管支炎」19 人(3.8%)でした。主に使用される抗菌薬は、注射第3世代セファロス
ポリン系、βラクタマーゼ阻害剤を含むペニシリン系配合剤、カルバペネム系でした。

介護老人保健施設(老健)
全国老人保健施設協会の加盟施設から無作為に施設を抽出し、PPS を行いました。第 1 回 PPS(2019
年 2 月調査、1,500 施設)の抗菌薬使用率は 1.7%(抗菌薬使用者 172 人、入所者総数 10,148 人)で
あり、感染巣の上位は、「尿路感染症」70 人(46.1%)、「肺炎」29 人(19.1%)、「上気道炎」11 人(7.2%)
でした。第 2 回 PPS(2022 年 2 月調査、1,000 施設)の抗菌薬使用率は 1.3%(抗菌薬使用者 110 人、
入所者総数 8,291 人)であり、感染巣の上位は、「尿路感染症」47 人(51.6%)、「肺炎」14 人(15.4%)、
「蜂窩織炎」7 人(7.7%)でした。いずれの調査でも、尿路感染症で主に使用される抗菌薬はフルオロキ
ノロン系、肺炎で主に使用される抗菌薬は注射用第3世代セファロスポリン系でした。

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
全国老人福祉施設協議会加盟から無作為に介護老人福祉施設を抽出し、PPS (2020 年 3 月調査、
139 施設)を行ったところ、感染巣の上位は、「尿路感染症」23 人(31.5%)、「肺炎」11 人(15.1%)、「上
気道炎」9 人(12.3%)でした。尿路感染症で主に使用される抗菌薬はフルオロキノロン系、肺炎で主に
使用される抗菌薬は注射用第3世代セファロスポリン系でした。
医療療養病床

介護老人福祉施設

(抗菌剤使用率 9.40%)

(抗菌剤使用率 1.00%)

主要抗菌薬種類
注射第三世代セファロスポリン系
経口フルオロキノロン系
カルバペネム系
ペニシリン系

主要抗菌薬種類
注射第三世代セファロスポリン系
経口フルオロキノロン系
経口ペニシリン系

29.9

39.5

15.1

41.1
31.5

3.8
26.8

肺炎

尿路感染症

気管支炎

12.3
肺炎

その他

尿路感染症

上気道炎

介護老人保健施設 第一回

介護老人保健施設 第ニ回

(抗菌剤使用率 1.70%)

(抗菌剤使用率 1.30%)

主要抗菌薬種類
第三世代セファロスポリン系
フルオロキノロン系
ペニシリン系

19.1

主要抗菌薬種類
注射第三世代セファロスポリン系
経口フルオロキノロン系
ペニシリン系

27.6

15.4
25.3

7.7

7.2

51.6

46.1

肺炎

尿路感染症

上気道炎

その他

肺炎

その他

42

尿路感染症

蜂窩織炎

その他