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○個別事項(その3)について-2 (27 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00116.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第494回  11/5)《厚生労働省》
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地域精神医療におけるIntensive Case Managementの効果
○ 包括的支援マネジメントは、標準的ケアと比較し、有効性が示されている。

Intensive case managementとは(レビューの共通項)
○ 即時の入院を必要としない精神障害者に対して、継続的に提供される包括的な地域ケアのこと。
○ 患者の精神症状のコントロールやリハビリテーション等、患者のニーズに応じて多職種連携アプローチ等によるサービスを提供。

Intensive case managementの効果
○ システマティックレビューにより対象となった 研究数
及び対象参加者数

〔ICMの方法・内容〕

組入研究数:40件(ランダム化比較試験)
研究参加人数合計:7524人
※地域ケアを受けている精神障害者

○ Intensive case management と標準ケアの比較(主要項目)
アウトカム項目

結果

入院日数

減少

ケアからの離脱

減少

社会機能全般

向上

自殺による死亡

同程度

就労・精神状態・生活の質

不明確

・ 患者1名につきケースマネジメント担当者1名を配置する
・ ケースマネジメント担当者は
- 患者のニーズアセスメントとケア計画の作成
- 患者のニーズに応じた多職種連携アプローチ等
によるサービス調整
- 患者と継続的にコンタクトをとる

〔結論〕
○ Intensive case management(ICM)は標準的ケアと比較して、
入院期間を減らし、ケアをより継続させる可能性がある。
○ ICMは全体的に社会的機能を向上させたが、ICMの精神状態
や生活の質への影響は不明。
○ ICMの導入は、入院が多い地域において特に価値が高い。

(引用文献)
Dieterich M, Irving CB, Bergman H, Khokhar MA, Park B, Marshall M. Intensive case management for severe mental illness. Cochrane Database of
Systematic Reviews 2017, Issue 1. Art. No.: CD007906. DOI: 10.1002/14651858.CD007906.pub3.
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