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とりまとめ (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000183658_00032.html
出典情報 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和3年度とりまとめ 10/27)《厚生労働省》
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疾患の頻度が高くかつ医療内容の標準化が進んでいると考えられる内科系疾患














(急性心筋梗塞、脳梗塞、狭心症、心不全)において、「手術なし」「手術・処置等
なし」の症例が占める割合が高い病院に着目する方向であることを受け、他の疾患
領域として悪性腫瘍を追加し、分析を加えた。
② 平均在院日数が短い病院
自院他病棟への転棟割合が高い病院では、医療資源投入量が少なく、平均在院日
数が短い傾向があることを踏まえ、自院他病棟への転棟割合が高い病院に着目する
方向であることを受け、分析を加えた。
令和2年度診療報酬改定前の分析(平成 30 年 DPC データを使用。)と同様に、令和2
年データにおいても、疾患の頻度が高くかつ医療内容の標準化が進んでいると考えら
れる内科系疾患(急性心筋梗塞、脳梗塞、狭心症、心不全。以下、「急性心筋梗塞等」
という。)における「手術なし」かつ「手術・処置等1なし」の割合が高い病院が存在
していた。また、悪性腫瘍においても、「手術なし」かつ「手術・処置等1なし」かつ
「手術・処置等2なし」の割合が高い病院が存在していた。
これらの病院について、医療資源投入量や投入されている医療資源の内訳について分
析を行ったが、これらの病院の多くに共通するような、明らかな傾向を見いだすこと
は困難であった。
さらに、急性心筋梗塞等において、「手術・処置等2なし」も加え、「手術なし」かつ
「手術・処置等1なし」かつ「手術・処置等2なし」の割合の高い病院に着目しては
どうか、という指摘があったことを踏まえ、急性心筋梗塞等において、「手術なし」か
つ「手術・処置等1なし」かつ「手術・処置等2なし」の割合の高い病院に着目し、
入院期間Ⅱまでの医療資源投入量や投入医療資源の内訳について分析を行ったが、明
らかな傾向を見いだすことは困難であった。
手術、処置等が「あり」であっても、その内容に違いがあることから、「あり」につい
ても、内容の精査を行う必要があるのではないか。例えば、脳梗塞において、エダラ
ボンを使用している症例の使用日数の分布や、「手術あり」で「97 その他の K コー
ド」が選ばれているようなものについて、疾患との関連性等の観点から精査する必要
があるのではないか、という指摘があったことを踏まえ、分析を行った。
脳梗塞におけるエダラボンの平均使用日数は、DPC 特定病院群や DPC 標準病院群にお
いて、2日未満となっている病院があった。また、エダラボンの使用日数が2日未満
の患者の割合が高い病院もあった。
急性心筋梗塞等の「手術あり」のなかで、「97 その他の K コード」の占める割合毎の
医療機関数の分布では、「97 その他の K コード」の占める割合が高い病院もあった。
さらに、脳梗塞及び狭心症においては、「97 その他の K コード」のなかに、あらかじ
め定義された手術がないが、実際に選択された手術を確認したところ、疾患とは関連
性が低いと考えられるものもあった。

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