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とりまとめ (26 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000183658_00032.html
出典情報 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和3年度とりまとめ 10/27)《厚生労働省》
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の)、入院時の状態に係る指標及び入院後3日以内に実施した検査等の事項を摘要欄へ















記載するよう見直したことから、当該対応の影響を検証した。
救急医療管理加算1を算定する患者について、その病態の内訳は改定前後で大きな変
化はなかった。救急医療管理加算2を算定する患者について、その病態の内訳は、「そ
の他重症な状態」である患者の割合が最も高く、60%以上を占めていた。
救急医療管理加算1を算定する患者のうち、「意識障害又は昏睡」における JCS 0の
患者、及び「呼吸不全又は心不全で重篤な状態」における P/F 比 400 以上又は NYHA
Ⅰの患者については、全体に占める当該患者割合が減少し、また、当該患者の割合が
0~5%未満である医療機関の割合が増加した。
救急医療管理加算1が算定される患者で「意識障害又は昏睡」の患者のうち JCS0の
患者について、実施された処置をみると、「非開胸的心マッサージ」や「人工呼吸」と
いった緊急性の高いと思われる処置が一部の患者で行われていた。
救急医療管理加算が算定される患者で「広範囲熱傷」又は「広範囲熱傷に準ずる状
態」である患者のうち、Burn Index0である患者が一定割合存在した。
また、「その他重症な状態」である患者の介入状況を、最も多くみられた入院時の状態
ごとにみると、イレウス用ロングチューブ挿入等の処置介入が行われている患者が一
定割合存在した。
救急患者は刻一刻と状態が変化するため、入院時の状態指標のみで評価することは難
しい、との指摘があった一方、臨床現場での算定が簡便となるよう基準の定量化に努
めた方がよい、との指摘もあった。
また、熱中症や感染症等においては輸液治療が行われる実態を踏まえ、入院後3日以
内に行われた検査等に「注射」も含めると、より実態の把握に役立つのではないか、
との指摘があった。
入院時の状態に係る指標について、例えば、Burn Index0の患者でも、顔面熱傷や気
道熱傷をきたした場合、全身管理が必要となること、また、JCS0の患者であっても
「非開胸的心マッサージ」等が行われている場合があることを鑑みると、指標による
評価と、行われている治療をあわせながら、整理していくことも考えられるのではな
いか、との指摘があった。

10.医療資源の少ない地域に配慮した評価について (別添資料 P539~P554)
 医療資源の少ない地域については、医療従事者が少ないこと等に着目し、施設基準を
一定程度緩和した上でそれに見合った評価を設定する、医療機関が少ないため機能分




化が困難であることに着目し、病棟機能の混合を認めるなど、その特性に配慮した評
価を行っている。
令和2年度診療報酬改定においては、医師に係る要件を緩和するとともに、直近の統
計を用いて、対象地域を見直した。
医療資源の少ない地域に存在する医療機関の設置主体は公立の医療機関が最も多かっ
た。許可病床数については、100 床未満の医療機関が最も多かった。
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