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とりまとめ (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000183658_00032.html
出典情報 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和3年度とりまとめ 10/27)《厚生労働省》
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入院料毎の主傷病名について比較すると、急性期一般入院料1や2・3では悪性腫瘍
が最も多い一方、地域包括ケア病棟入院料では骨折・外傷が最も多かった。
地域包括ケア病棟を届け出ている理由については、「地域包括ケア病棟・病室にするこ
とで、より地域のニーズに合った医療を提供できるため」、「地域包括ケア病棟・病室
の方が経営が安定するため」が多かった。
地域包括ケア病棟入院料及び入院医療管理料1・2においては、在宅復帰率が施設基
準の 70%を大きく上回る医療機関が多数存在した。
地域包括ケア病棟入院料を届け出ている医療機関において、救急を実施していない医
療機関が一定程度存在した。
令和2年 10 月の地域包括ケア病棟入院料2における自院の一般病棟からの転棟割合の
分布は、自院の一般病棟からの転棟割合が高い傾向であった。病床規模で分けると、
90%以上の医療機関は、400 床未満の医療機関が多かった。
地域包括ケア病棟について、病棟毎に分析した場合の、患者の入棟元の構成割合は
様々であった。自宅等からの入棟患者と自院の一般病棟からの入棟患者の割合の分布
を見た場合に、例えば、自院の一般病棟から多数の患者を受け入れ、自宅等からの受
入が少ない病棟が一定数存在した。
さらに、自院又は他院の一般病棟からの転棟の内訳については、当該割合が高い病棟
においては自院の一般病棟からの転棟割合が多くを占め、逆に、当該割合の低い病棟
においては、他院の一般病棟からの転棟割合が多くを占めるという傾向にあった。
これらの分析結果により、「自宅等から全く入棟しないパターン」、「自宅等のみから入
棟しているというパターン」の地域包括ケア病棟の存在も示され、地域包括ケア病棟
の3つの役割のバランスが様々となっている、との指摘があった。
地域包括ケア病棟の入院患者の状態に着目すると、入棟元によって患者の主傷病名に
差が見られた。例えば、自宅等から入棟した患者では腰椎圧迫骨折の患者が最も多
く、次いで肺炎や心不全が多かった。一般病棟から入棟した患者では大腿骨転子部骨
折・大腿骨頸部骨折が多かった。
平均在棟日数については、自宅等から入棟した患者は他の患者と比較して、平均在棟
日数が短い傾向であった。
一方で、入院の理由については、自院の一般病棟から入棟した患者は「リハビリテー
ションのため」が多い傾向にあった。
患者の重症度、医療・看護必要度は、患者の入棟元毎で基準を満たす患者割合に差がみ
られ、その他から入棟した患者、自宅等から入棟した患者、一般病棟から入棟した患者
の順に基準を満たす患者割合が高かった。同一の入棟元の患者について、必要度ⅠとⅡ
で比較すると、必要度Ⅰの方が、基準を満たす患者割合が高かった。必要度Ⅰを届け出
ている医療機関は必要度Ⅱを届け出ている医療機関と比べ、病床規模が小さかった。
患者の入棟元別の患者の状態は、
「一般病棟」から入棟した患者は「自宅等」及び「その
他」から入棟した患者と比較して、
「安定している」患者の割合が高く、
「常時、不安定
である」患者の割合が低かった。医師による診察の頻度は、
「常時~毎日診察が必要」で
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