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資料4-5   メトホルミン塩酸塩 (21 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00022.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第50回 1/26)《厚生労働省》
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WHO グループⅡの無排卵性不妊症の女性に対し、起こり得る副作用、使いやすさ、使
用方法、BMI、必要なモニタリングを考慮して、CC、本薬又は CC と本薬の併用のい
ずれかの治療を選択する。
WHO グループⅡの排卵障害を有する女性で CC に対して抵抗性がある場合、医療環境
や患者の嗜好に応じて、腹腔鏡下卵巣多孔術、CC と本薬の併用(一次治療として使用
していない場合)又はゴナドトロピンのいずれかの治療法を選択する。
患者に対し、本薬の使用に伴う副作用(吐き気、嘔吐、その他の胃腸障害等)について
説明する必要がある。
4) zum Einsatz von Metformin vor und während der Schwangerschaft bei Frauen mit PCOS und
Kinderwunsch 2015.34)
以下のように記載されている。
インスリン抵抗性で肥満を伴う場合、1 次治療として体重減少が推奨されるが、顕著な
インスリン抵抗性を呈する場合は本薬を併用することがある。
インスリン抵抗性で肥満を伴わない場合、1 次治療として本薬を開始する。
本薬はすべての PCOS 患者において使用できるが、インスリン抵抗性を有する PCOS
患者に対する本薬の使用がより妥当である。
1 日投与量 1500~2000 mg が推奨される。消化器系の副作用を抑えるために、徐々に増
量することを推奨する。BMI を考慮した場合の本薬の用量は、表 6 のとおりである。
表6

BMI 別の本薬の用法・用量

BMI
BMI<25 kg/m2
25 kg/m2≦BMI<30 kg/m2
30 kg/m2≦BMI

用量
500 mg
850 mg
1000 mg

投与回数
1日2回
1日2回
1日2回

妊娠を確認した場合、本薬は流産率、妊娠後期の妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群を減少
するエビデンスがないため、本薬投与を中止すべきである。
副作用として、下痢、吐き気、嘔吐、一過性の消化器症状が知られている。また、ビタ
ミン B12 の吸収低下により稀に悪性貧血を起こす。金属味が生じることもある。
5) Recommandations pour la pratique clinique La prise en charge du couple infertile 2010.38)
以下のように記載されている。
本薬の有効性は不十分であるため、単独投与は推奨されない。また、現時点では、他の
排卵誘発剤との併用も推奨されない。
6) No. 362-Ovulation Induction in Polycystic Ovary Syndrome.39)
以下のように記載されている。

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