最終評価報告書 第3章(Ⅰ~Ⅱ4) (188 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28410.html |
出典情報 | 健康日本21(第二次)最終評価報告書を公表します(10/11)《厚生労働省》 |
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背景
○ ⼈々の健康は、社会経済的環境の影響を受けることから、健康に関⼼を持ち、健康づくりに取り
組みやすいよう、健康を⽀える環境を整備するとともに、時間的⼜は精神的にゆとりのある⽣活の
確保が困難な⼈や健康づくりに関⼼のない⼈等も含めて、社会全体が相互に⽀え合いながら、健
康を守るための環境を整備することが必要である。
○ 近年、社会における「信頼」「社会規範」「ネットワーク」から得られる資源を意味するソーシャルキャ
ピタル
1)- 4)
や⼈間関係を通した⽀援を意味するソーシャルサポートと健康との関連に関する報
告
2)- 4)
る
5)- 7)
がみられるとともに、健康格差に関する研究が進み、国内外でその存在が指摘されてい
。また、未曾有の被害をもたらした東⽇本⼤震災の発⽣、その復旧や復興においては、家
族や地域の絆や助け合いの重要性が再認識されることとなった
4)
。健康づくりへの取組は、従来、
個⼈の健康づくりへの取組が中⼼だったが、今後は、個⼈の取組では解決できない地域社会の健
康づくりに取り組むことが必要となる。
○ 健康⽇本 21(第⼆次)開始前の健康づくりの取組は、住⺠全体を対象とした働きかけとして進
められてきたが、健康に無関⼼な層、社会経済的に不利な層、地理的に保健医療サービスへのア
クセスが悪い層等へのアプローチは⼗分⾏われてきたとはいえなかった。健康格差として、社会経済
等の条件が不利な集団に健康問題が多く、また、社会経済等の状況に格差が⼤きい地域に住む
⼈に、健康問題が多いことも報告されている
5)- 7)
。そのため、この層の健康状態の向上は、国全
体の健康状態の向上に寄与し得る。こうした課題は、個⼈への対策では解決できないものであり、
特に公的部⾨の役割として地域社会の健康づくりに取り組むことが重要であり、本領域の⽬標項
⽬は下記のとおり設定された(図表Ⅱ-4-1)。
1 ⽬標項⽬の評価状況
評価
A ⽬標値に達した
0
B 現時点で⽬標値に達していないが、改善傾向にある
2
B*
Bの中で⽬標年度までに
⽬標到達が危ぶまれるもの
(内0)
C 変わらない
1
D 悪化している
0
E 評価困難
2
4. 健康を⽀え、守るための社会環境の整備
210
項⽬数
第3章 Ⅱ