資 料3-3 令和4年度第3回安全技術調査会の審議結果について (163 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29732.html |
出典情報 | 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会運営委員会(令和4年度第3回 12/14)《厚生労働省》 |
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参考資料4-16
血液製剤の SARS-CoV-2 に関するウイルス安全性について
「安全な血液製剤の安定供給に資する適切な採血事業体制の構築に関する研究」班
浜口 功
SARS-CoV-2 に関連して血液製剤の安全性に関し、
「安全な血液製剤の安定供給に資する
適切な採血事業体制の構築に関する研究」班で現状を検討した結果、以下の見解で一致し
たので報告する。
「輸血用血液製剤の安全性について」
「血流感染で感染するリスク」について、SARS-Cov-2 感染者において血中にウイルス
が存在するケースはそれほど多くはなく、またウイルス血症(RNAaemia)になってい
るケースは重症の患者に多く、SARS に比較してウイルス濃度は高くないとの報告があ
る。
こうした状況のもと、WHO ガイドライン(WHO Maintaining a safe and adequate blood
supply during the pandemic outbreak of coronavirus disease (COVID-19))に基づき、
リスクとベネフィットのバランスを考慮に入れた対応が求められる。
WHO ガイドラインでは①製剤の安全性、②採血所での献血者や採血事業従事者の安全
性、①及び②を踏まえた③安定供給の備えについて対応が述べられている。
①製剤の安全性についての日赤の対応は以下のとおりである。日赤はこれまでの類似
ウイルスについての血液安全性に関する経験上の事象、中国での献血者から得られた
血液での核酸検査の結果(陽性率、コピー数)などから直ちに安全性に対する踏み込んだ
対処をする状況にないとしている。
これに対し、研究班では、現時点での日赤の対応は、科学的に妥当であると考えるが、
輸血に関する SARS-Cov-2 の情報は少ないので情報収集に努め、新しい知見が得られ
た場合に対応できるようにすることが必要であると考える。
研究班からのコメント:現時点での日赤の対応は安全性確保の観点から妥当と考える。
ただし、今後 SARS-CoV-2 に関する血液を介する感染及びそれに基づく健康被害のリ
スクが増大した場合には、核酸検査や病原体不活化法の導入等の積極的な対処を考慮
すべき。
②採血所の安全対策についての日赤の対応は以下のとおりである。日赤は献血会場に
おけるウイルス感染予防対策の実施を行っている。
研究班からのコメント:献血会場が感染クラスターの場にならないように、引き続き十
分に対処を行うべきと考える。
③安定供給の備えについての日赤の対応は以下のとおりである。供給量では、コロナ感
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