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参考資料3 薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (42 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shiryo_240205.html
出典情報 新薬剤師養成問題懇談会(第23回 2/5)《厚生労働省》
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C 基礎薬学2
<大項目の学修目標>
基礎薬学の領域内の学修レベルには階層性(順次性)があり、最も基盤となるのが物理化学
(「C-1 化学物質の物理化学的性質」)、化学(「C-3 薬学の中の有機化学」)及び微生物学を含
む生物学・生化学(「C-6 生命現象の基礎」)である。これらの科目の学修によって、本大項目
内の分析科学(「C-2 医薬品及び化学物質の分析法と医療現場における分析法」)、医薬品化学
(「C-4 薬学の中の医薬品化学」)、生薬学・天然物化学(「C-5 薬学の中の生薬学・天然物化
学」)、生理学・解剖学及び免疫学(「C-7 人体の構造と機能及びその調節」)の理解が深化す
る。こうして、後継的に、また発展的に学ぶ、薬学のオリジナリティーでもある薬剤学・薬物
動態学(「D 医療薬学」)、衛生薬学(「E 衛生薬学」)、薬理学及び感染症学、感染症治療学を
含む病態治療学(「D 医療薬学」)の科学的な根幹が形成される。
「C 基礎薬学」は以下の7つの中項目から構成されている。
C-1 化学物質の物理化学的性質
C-2 医薬品及び化学物質の分析法と医療現場における分析法
C-3 薬学の中の有機化学
C-4 薬学の中の医薬品化学
C-5 薬学の中の生薬学・天然物化学
C-6 生命現象の基礎
C-7 人体の構造と機能及びその調節
「C-1 化学物質の物理化学的性質」、「C-2 医薬品及び化学物質の分析法と医療現場におけ
る分析法」【物理化学・分析科学】では、
医薬品を含む化学物質の生体や細胞への作用発現には、化学物質の物理化学的性質に基づい
た生体成分との相互作用が大きく影響する。それらの仕組みを理解するためには、物理化学の
基礎的知識が必要であることを理解するとともに、物理化学と他領域とを関連付けることによ
り、薬学における物理化学の役割を認識する。
医療現場や医薬品の品質管理の現場では、物理的又は化学的原理に基づいた様々な分析法が
駆使されている。このような分析法を理解し適切に利用するために、その物理的・化学的原理
を学修することの必要性を理解する。また分析科学と他領域とを関連付けることにより、薬学
における分析科学の役割を認識する。
「C-3 薬学の中の有機化学」、「C-4 薬学の中の医薬品化学」、「C-5 薬学の中の生薬学・
天然物化学」【有機化学・医薬品化学・生薬学・天然物化学】では、
多くの医薬品、それが作用する生体の主要成分ともに有機化合物である。したがって、化合
物である医薬品と生体分子の分子レベルでの相互作用を考えるためには、有機化学の基礎的知
識が必須である。本学修内容が他領域を学修するために重要な基礎的役割を担っていることを
認識し、薬学の中で医薬品化学が果たす役割と、他の領域・学問との関連を理解し、応用面に
ついても学修する。
また、自然から産み出される物質は、古来より医薬品として利用されてきただけでなく、現
在においても臨床で用いられる医薬品として重要な位置を占めている。これらは漢方薬の成分
としても重要である。薬学の中で生薬学・天然物化学が果たす役割と、他の領域・学問とどの
ような関連があるかを理解し、どのようなことに応用するかを学修する。
「C-6 生命現象の基礎」【生物・生化学】では、
生物の基本単位である細胞の生命活動を発現・維持するしくみを、真核生物と原核生物を比
較しながら学ぶことによって、生命体の恒常性維持における共通性と特殊性を理解する。これ
により、生命体の恒常性の異常や破綻に起因する疾患の発症機序、予防・治療、更にはそれら
の新規方法を開発するための基盤を形成する。
「C-7 人体の構造と機能及びその調節」【解剖・生理学】では、
「薬学教育モデル・コア・カリキュラムの構成(表示の方法と利用上の留意点等)」についてはp.11を参照

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