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参考資料3 薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版) (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shiryo_240205.html
出典情報 新薬剤師養成問題懇談会(第23回 2/5)《厚生労働省》
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モデル・コア・カリキュラムは、各大学が策定する「カリキュラム」のうち、6年制薬学教
育において共通して取り組むべき「コア」の部分を抽出し、「モデル」として体系的に整理
したものである。このため、従来どおり、各大学における具体的な薬学教育は、学修時間数
の7割程度を目安にモデル・コア・カリキュラムを踏まえたものとし、残りの3割程度の内容
は、各大学の卒業認定・学位授与の方針、教育課程編成・実施の方針、入学者受入れの方針
等に基づき、大学が自主的・自律的に編成するものとする。
こうした取組の実行可能性を高めるために、詳細な到達目標の記載を見直す方針で整理を
したが、併せて、薬学や医療の進歩に伴う知識や技能について、全てを卒前教育において修
得することを目指すものではなく、生涯をかけて修得していくことを前提に、卒前教育で行
うべきものを精査する必要があることも強調しておきたい。また、今後の情報・科学技術の
更なる進歩に加え、新興・再興感染症等も含めた予測困難な時代において、患者・生活者や
社会の抱える様々な課題の解決に向けて医療・福祉・公衆衛生を実践することが期待される
これからの薬剤師の養成にあたっては、自ら考える力やリーダーシップを身に付ける必要が
あり、カリキュラムの過密化は必ずしも望ましい状態ではないことを付言する。
なお、臨床における実務実習を開始する前に修得すべき知識及び技能を身に付けているか
どうかを評価するために大学が共用する試験(以下「共用試験」という。)の出題基準は、一
義的には共用試験の実施主体において検討されるものであるが、各大学共通の目標を掲載し
たモデル・コア・カリキュラムを参照して策定されているという実態もあることから、モデ
ル・コア・カリキュラムの意義はより一層重要なものとなっている。
○臨床における実務実習の意義
臨床における実務実習(以下「実務実習」という。)は、単に実務経験を積み、技能を向上
させるのみならず、医療チームの一員として主体性を持ち積極的に参加することで、患者の
背景や価値観、経済的な要因、家族との関係性等、全人的・総合的な医療に必要な視座を高
め、薬剤師の職業的な知識・思考法・技能・態度の基本的な部分を学ぶ機会となること等が
期待されている。
したがって、大学においては、実務実習に参加する学生の適性と質を保証し、患者の安全
とプライバシー保護に十分配慮した上で、実務実習を更に促進することが求められ、別途作
成する実務実習に関するガイドラインとともにモデル・コア・カリキュラムがその一助とな
ることを期待する。

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薬剤師を目指す学生に求めたいこと
今回の改訂のキャッチフレーズである「多様な場や人をつなぎ活躍できる」ことを達成す
るためには、薬学や医療の概念を幅広く捉えることが求められる。
例えば、今日の医療に求められる役割の一つとして、予防医療がある。すなわち、医療全
体を考えるにあたっては、病気の診断や治療だけではなく病気の背景を考え、また健康の社
会的決定要因、スポーツ・運動や栄養・食育の重要性についても認識することが必要である。
また、幅広い視野を持つという観点では、患者一人一人がそれぞれに社会生活を営んでおり、
在宅医療を含め医療現場で目にするのは患者の生活の一場面に過ぎないということを認識す
ることも重要である。これらを意識しながら実務実習をはじめとする学修に臨めば、より有
意義な成果が得られることだろう。
「多様な場や人をつなぎ活躍できる」ということは、これから起こる多様な求めや変化に応
えるという受動的な側面だけでなく、薬剤師として多様なキャリアパスが形成でき、多様な
チャンスがあるということも意味する。実際に、現在の薬剤師の大半は病院、薬局等で臨床
に従事しているが、他にも、医薬品の開発・製造・販売、保健所や衛生研究所を含む行政、
学校保健や他領域も含めた教育といった多様な領域に進んでいる薬剤師もいる。人生100年時
代において、卒業段階での選択だけではなく、卒後も様々な段階で多様な選択肢があること
を付言する。
また、多様な選択肢の中から自身の進む道を選んだ後においても、薬学的関心を幅広く持
つことは生涯にわたって求められる。例えば、臨床の道を進んだとしても薬剤師業務を行う
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