05【資料3】新型コロナワクチンの接種について (22 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25379.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第32回 4/27)《厚生労働省》 |
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(2)その他
新型コロナワクチンの5ー18歳におけるオミクロン株に対する入院予防効果
米国の5ー18歳までを対象とした症例対照研究において、オミクロン株流行期でのファイザー社ワクチン2回接種完
了後の入院予防効果は5ー11歳で68%、12-18歳で40%であったと報告されている。
Price et al1(NEJM, 2022)
オミクロン株流行期における5ー11歳及び12-18歳の
ファイザー社ワクチン2回接種による入院予防効果
研究内容:米国でOvercoming Covid-19 Networkに登録されている
23州31の小児病院における、5ー18歳を対象として2021年7月1日から
2022年2月17日の期間※1に行われたテストネガティブデザインの症例
対照研究※2。新型コロナ陽性入院群(症例群)と新型コロナ陰性入院
群(対照群)で新型コロナワクチン2回接種完了による入院予防効果に
つき評価した。また、12ー18歳で致命的な新型コロナ症状※3の予防効
果についても評価した。
結果:2,812人(症例群1,185人、対照群1,627人)の解析※4を行った。
オミクロン株流行期でのファイザー社ワクチン2回接種による入院予防
効果は下記の通り報告されている。
5ー11歳:68% [95%CI:42ー82](調査期間中央値:34日)
12ー18歳:40% [9ー60](調査期間中央値:162日)
12ー18歳での致命的な新型コロナ症状の予防効果は79% [51ー91] で
あった。
著者らは、新型コロナワクチン2回接種によりオミクロン株流行期にお
いても5ー11歳の約2/3の入院予防効果があること、12ー18歳の殆
どについて致命的な新型コロナ症状の予防効果がある旨言及している。
オミクロン株流行期における12ー18歳のファイザー社
ワクチン2回接種による致命的な新型コロナ症状の予防効果
本研究の留意点:5ー11歳の調査期間が短いことや5ー11歳への新型
コロナワクチン接種が承認された時期が他の年代と異なることが結果に
影響している可能性がある。
※1 デルタ株流行期:2021年7月1日から2021年12月18日、オミクロン株流行期:2021年12月19日から2022年2月17日
※2 対象群は症例群と同一病院内における同一年齢階級(5歳から11歳、12歳から15歳、16歳から18歳)かつ入院時期が前後4週以内という条件でマッチングを行った。
※3 入院中の非侵襲的人工呼吸管理、侵襲的人工呼吸管理、血管作動薬の注入、対外式膜人工肺の使用又は死亡。
※4 RT-PCR陽性、コロナ様症状(発熱、咳嗽、息切れ、味覚障害、嗅覚障害、消化器症状、呼吸補助具の使用、胸部画像における新規所見)で研究に組み込まれ、2週単位の暦週、年齢、性別、人種、
民族を共変量としたロジスティック回帰による調整後オッズ比から予防効果を算出した。1,185人の症例群のうち2回接種完了:142人、未接種:1,043人、1,627人の対象群のうち2回接種完了:592人、
未接種:1,035人。
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1. Price AM, Olson SM, Newhams MM, et al. BNT162b2 Protection against the Omicron Variant in Children and Adolescents. N Engl J Med. 2022.
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