05【資料3】新型コロナワクチンの接種について (72 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25379.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第32回 4/27)《厚生労働省》 |
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武田社ワクチン(ノババックス)の有効性(初回シリーズ交互接種)
初回シリーズにおいて武田社ワクチン(ノババックス)を2回目接種に用いた交互接種では、ファイザー社ワクチン
同種接種に対して非劣性は示されなかったものの、抗スパイクIgG抗体価が2回目接種の前後で約18倍に上昇した。
Stuart et al 1(Lancet, 2022)
2回目接種28日後における
同種接種と交互接種を比較した免疫原性
研究内容:英国でアストラゼネカ社またはファイザー社ワクチンを1回
接種した50歳以上の者を対象に、2回目のワクチンを同種接種、モデル
ナ社、ノババックス社に1:1:1にランダムに割り付け、2021年4月19
日ー5月14日の期間に2回目接種を行い、免疫原性と安全性の評価を
行ったフェーズⅡ単盲検ランダム化非劣性試験(Com-COV2試験)。
結果:1,072名が組み入れられた。うち、初回ファイザー社、2回目ノ
ババックス社群(ファイザー+ノババックス群)は166名、初回・2回
目共にファイザー社ワクチン群(ファイザー同種接種群)は163名がper
protocolとして解析された。免疫原性は下記の通り報告されている。
ファイザー+ノババックス群
‒ 抗スパイクIgG抗体価GMC※1:8,874 [95%CI:7,391ー10,654]
‒ 接種直前と比較したGMFR※2:18 [95%CI:15ー21]
‒ 同種接種群と比較したGMR※3:0.5 [98.75%CI:0.4ー∞]
ファイザー同種接種群
‒ 抗スパイクIgG抗体価GMC:16,929 [95%CI:15,025ー19,075]
‒ 接種直前と比較したGMFR:32 [95%CI:28ー36]
ファイザー+ノババックス群ではファイザー同種接種群に比較して非劣
性は示されなかったが、接種前後で抗体価が上昇していた。
※1 Geometric mean concentration: 幾何平均濃度 ELU/mL
※2 Geometric mean fold ratio: 被験者の2回目接種直前の抗体価と比較した幾何平均比
※3 Geometric mean ratio: 同種接種群と比較した幾何平均比
1. Stuart ASV, Shaw RH, Liu X, et al. Immunogenicity, safety, and reactogenicity of heterologous COVID-19 primary vaccination incorporating mRNA, viral-vector, and protein-adjuvant vaccines
in the UK (Com-COV2): a single-blind, randomised, phase 2, non-inferiority trial [published correction appears in Lancet. 2022 Feb 26;399(10327):802]. Lancet. 2022;399(10319):36-49.
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