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05【資料3】新型コロナワクチンの接種について (44 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25379.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第32回 4/27)《厚生労働省》
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2.本日の論点:【3】新型コロナワクチンの4回目接種について

(2)4回目接種の有効性、安全性

新型コロナワクチンの4回目接種の有効性(感染予防効果、入院及び死亡予防効果)
オミクロン株流行期において、60歳以上の者の4回目接種後、49-69日経過後の入院及び死亡予防効果は86.1%と保た
れていたが、63-69日経過後の感染予防効果は29.2%に低下したとの未査読の研究結果がある。
Gazit et al1(preprint, 2022)

4回目接種による感染予防効果の推移

研究内容:イスラエルの保険組織Maccabi Health Services※1に加
入している、60歳以上の者で、2022年1月1日時点で3回目接種
から4か月以上が経過しており、オミクロン株流行期の2022年1月
10日-3月13日の間に1回以上のPCR検査を受けた者を対象とした。
同組織の全国データベースを使用し、ファイザー社ワクチンによる
4回目接種を接種した者(4回接種群)と、接種していない者(3
回接種群)で、新型コロナウイルス感染※2予防効果と入院及び死亡
予防効果を比較したテストネガティブデザインの症例対照研究。
結果:4回接種群27,876名と3回接種群69,623名で合計229,433回の
PCR検査が解析※3された。うち35,101例(15.3%)が陽性となり、
574例(0.3%)が入院又は死亡した。
3回接種群と比較した4回接種群でのファイザー社ワクチンの有効
性は以下の通り。
 感染予防効果:
‒ 4回目接種21ー27日経過後に64.0% [62.0ー65.9]
‒ 4回目接種63ー69日経過後に29.2% [17.7ー39.1]
 入院及び死亡予防効果:
‒ 4回目接種28ー48日経過後に73.8% [64.3ー80.8]
‒ 4回目接種49ー69日経過後に86.1% [73.3ー92.8]

4回目接種による入院及び死亡予防効果の推移

※1 イスラエルにおける4つのヘルスケア組織のひとつ。保険者機能と医療提供機能を兼ねており、250万人が加入している。
※2 新型コロナワクチン接種後7日以上経過した後にPCR検査陽性となった者を4回接種群における感染と定義。
※3 複数回の検査を受けた者については、症例群では初めて陽性になった、又は入院した回、対照群では初めて陰性になった回が解析されている。
1. Gazit S, Saciuk Y, Perez G, Peretz A, Pitzer VE, Patalon T. Relative Effectiveness of Four Doses Compared to Three Dose of the BNT162b2 Vaccine in Israel.

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