05【資料3】新型コロナワクチンの接種について (43 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25379.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第32回 4/27)《厚生労働省》 |
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(2)4回目接種の有効性、安全性
新型コロナワクチンの4回目接種の有効性(死亡予防効果、入院予防効果)
3回目接種から4か月以上経過した新型コロナ感染の既往のない60歳から100歳の者において、オミクロン株流行期に
おけるファイザー社ワクチン4回目接種により死亡、入院のハザード比が78%、64%減少したとの研究報告がある。
3回接種対照群と比較した4回接種群の累積死亡率の推移
Ronen Arbel et al1(Nature Medicine, 2022)
(青:4回接種群、赤:3回接種対照群)
研究内容:イスラエル最大の保険組織Clalit Health Services
に加入しており、研究開始時点でファイザー社ワクチンを3回接
種完了してから4か月以上が経過した、新型コロナ感染の既往の
ない60ー100歳の者を同組織のデータベースから抽出。2022年1
月10日-2月20日の間にファイザー社ワクチンによる4回目接種
をした者(4回接種群)※2と、接種していない者(3回接種対照
群)で 死亡予防効果、入院予防効果を評価した後ろ向きコホート
研究。
※1
結果:4回接種群328,597名、3回接種対照群234,868名が解析
された※3 。
3回接種対照群に対する4回接種群の新型コロナウイルス感染に
よる死亡、入院に係る調整ハザード比※4はそれぞれ0.22
[95%CI:0.17ー0.28]、0.36 [95%CI:0.31-0.43]であった。死
亡における年齢階層別の結果は以下の通り。
60ー69歳: 0.16 [0.06ー0.41]
70ー79歳: 0.28 [0.17ー0.46]
80ー100歳: 0.20 [0.15ー0.27]
本研究の留意点:調査期間が40日と短いこと、併存症の状態の
データがないことなどが結果に影響している可能性がある。
※1 イスラエルにおける4つのヘルスケア組織のひとつ。保険者機能と医療提供機能を兼ねており、全人口の約52% 、高齢者の約2/3が加入している。
※2 4回目接種から7日以上経過した者を4回接種群とした。3回接種群で研究期間中に4回目接種を受けた者は、接種から7日後に3回接種群としての追跡を打ち切り、4回接種群に組み入れられた。
※3 解析対象者は60-69歳:接種群111,776人、対照群123,786人、70-79歳:接種群134,656人、対照群74,717人、80-100歳:接種群82,165人、対照群36,365人。
死亡者は60-69歳:接種群5人、対照群32人、70-79歳:接種群22人、対照群51人、80-100歳:接種群65人、対照群149人
※4 社会人口統計関係(年齢、性別、人口区分、社会経済状況)及び併存疾患(糖尿病、COPD、喘息、慢性腎不全、肺がん、高血圧症、虚血性心疾患、慢性心不全、肥満、TIA・脳卒中の既往、喫煙)
で調整したCox比例ハザードモデルにより分析。
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1. Arbel, R., Sergienko, R., Friger, M. et al. Effectiveness of a second BNT162b2 booster vaccine against hospitalization and death from COVID-19 in adults aged over 60 years. Nat Med (2022).
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