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資料4-4   アセトアミノフェン (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00023.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第51回 6/8)《厚生労働省》
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えて、本薬の静脈内投与又は経口投与した際の効果を比較した前向き単盲検無作為化試験
を実施した。
用法・用量は、本薬経口投与群には麻酔導入前の 1 時間以内に、本薬静脈内投与群には
麻酔覚醒の 1 時間前にそれぞれ本薬 1000mg を経口又は静脈内投与とした。また、全患者
に対し、麻酔導入前 1 時間以内にセレコキシブ 400mg を経口投与した。
主要評価項目である術後 1 時間の VAS スコアは、本薬静脈投与群(50 例)と経口投与群
(51 例)で有意な差は認められなかった。また、術後 24 時間の VAS スコア、術後のオピ
オイド使用量、術後最初に鎮痛薬を必要とするまでの時間、悪心及び嘔吐の発生頻度も両
群間に有意な差は認められなかった。
3 ) Lombardi TM et al. Preemptive Oral Compared With Intravenous Acetaminophen for
Postoperative Pain After Robotic-Assisted Laparoscopic Hysterectomy: A Randomized Controlled
Trial. Obstet Gynecol. 2019; 134: 1293-1297. 22)
文献内容概略:
良性疾患に対するロボット支援腹腔鏡下子宮摘出術を受ける 18 歳以上の女性 77 例を対
象とし、術前に本薬を経口投与した場合と静脈内投与した場合の術後の痛みを比較した二
重盲検無作為化試験を実施した。
用法・用量は、手術前に本薬 1g を経口投与した後生理食塩水 100mL を静脈内投与(経
口投与群)又は手術前にプラセボを経口投与した後本薬 1g を静脈内投与(静脈内投与群)
とした。
主要評価項目は、術後 2 時間の両群間の VAS スコアの差とした。75 例(経口投与群が 38
例、静脈内投与群が 37 例)が最終解析となり、経口投与群及び静脈内投与群の術後 2 時間
の平均スコア(平均値±標準偏差)はそれぞれ 35±2.7mm 及び 36±1.9mm であり、術後 2
時間及びその他測定されたいずれの時点においても、両群間の VAS スコアに統計学的有意
差は認められなかった(p=0.86)

経口投与群では 38%、静脈投与群では 19%の被験者に悪心が認められた(p=0.12)

4)Wilson SH et al. Intravenous vs Oral Acetaminophen for Analgesia After Cesarean Delivery: A
Randomized Trial. Pain Med. 2019; 20: 1584-1591. 23)
文献内容概略:
脊髄麻酔下での帝王切開分娩を予定している 18 歳以上の産婦 141 例を対象に、前向き非
盲検無作為化比較試験を実施した。
用法・用量は、本薬 1g を 8 時間毎に 3 回静脈内投与(静脈内投与群)
、本薬 1g を 8 時間
毎に 3 回経口投与(経口投与群)
、又は本薬非投与(非投与群)とし、麻酔後ケアユニット
入室後に初回投与を開始し、投与期間は 1 日とした。全患者が標準的なオピオイド添加脊
髄くも膜下麻酔を受け、術後には ketrolac(本邦未承認)30mg を静脈内投与した。
主要評価項目である術後 24 時間のオピオイド消費量の IV MME(静注モルヒネ mg 換

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