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資料4-4   アセトアミノフェン (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00023.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第51回 6/8)《厚生労働省》
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2)Teng Y et al. Intravenous versus oral acetaminophen as an adjunct on pain and recovery after
total knee arthroplasty: A systematic review and meta-analysis. Medicine. 2020; 99: 50. 33)
TKA 後の疼痛と回復に対する本薬の静脈内投与と経口投与の有効性を評価するためのシ
ステマティックレビューとメタ・アナリシス。
〔方法〕Embase、Pubmed、Cochrane Library を総合的に検索し、本薬静注群と経口投与群を
比較した無作為化比較試験又はコホート研究をメタ・アナリシスの対象とした。文献スク
リーニングの結果、選択基準に合致した RCT 3 件(Hickman ら 20)、O’Neal ら 32)及び Suarez
ら 34))と non-RCT 2 件(Yu ら 35)及び Barrington ら 36))の合計 5 件をメタ・アナリシスの対
象とした。
〔結果〕24 時間後の疼痛の VAS スコア(P=0.67)
、48 時間後の VAS スコア(P=0.08)

24 時間後のモルヒネ総消費量(P=0.07)については、本薬静注群と経口投与群の間に有意
な差はなかったが、入院期間については、本薬静注群で経口投与群よりも有意に減少させ
た(P=0.0004)。
3)Toms L, McQuay HJ, Derry S, Moore RA. Single dose oral paracetamol (acetaminophen) for
postoperative pain in adults. Cochrane database of systematic reviews 2008 Oct 8;(4): CD004602. 37)
成人の術後疼痛に対する本薬の単回経口投与の効果を検討した試験のシステマティック
レビュー。
〔方法〕成人(15 歳以上)の中等度~重度の急性術後疼痛に対する本薬単回経口投与の効
果を検討した無作為化二重盲検プラセボ対照試験を Cochrane CENTRAL(初回検索 2002 年
11 月、再検索 2008 年 7 月)
、MEDLINE(初回検索 1966 年~2002 年 11 月、再検索 2008 年
7 月)
、EMBASE(初回検索 1966 年~2002 年 11 月、再検索 2008 年 5 月)
、Oxford Pain Relief
Database で検索してレビューした。
51 試験、5762 例(本薬単回使用群 3277 例(325mg 群 49 例、500mg 群 290 例、600~650
mg 群 954 例、975~1000mg 群 1903 例、1500mg81 例)、プラセボ群 2485 例)を検討対象と
した。
〔結果〕主要評価項目である投与後 4~6 時間の 50% PR は、本薬単回使用群 46%、プラセ
ボ群 20%であり、本薬各用量群とプラセボ群の間で有意差が認められた。
副次評価項目である投与後 4~6 時間のレスキュー薬投与は、本薬単回使用群 51%、プラ
セボ群 68%であり、本薬各用量群とプラセボ群の間で有意差が認められた。本薬各用量群
とプラセボ群の間で有害事象の発現率に有意差は認められなかった。また、報告された有
害事象のほとんどが軽度かつ一過性であり、重篤な有害事象は報告されなかった。
以上より、本薬経口剤は中等度~重度の急性術後疼痛に対して有効であった。また、有
害事象の発現率は低く、安全性が高いことが示された。
(3)教科書等への標準的治療としての記載状況

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