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資料4-4   アセトアミノフェン (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00023.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第51回 6/8)《厚生労働省》
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ルを必要とするまでの時間が長く、術後のフェンタニルの消費量が少なかった。本薬群(32
例)では、プラセボ群と比較して、経口投与後 5 及び 6 時間後の VAS スコアが有意に低か
ったが、投与 4 時間後の VAS スコア及びフェンタニルを最初に必要とするまでの時間に関
してはプラセボ群との間に有意差は認められなかった。
コントロールできない痛み、悪心・嘔吐等の胃腸障害を呈する患者は認められなかった。
3)落合俊輔ら. 人工股関節全置換術後にセレコキシブとアセトアミノフェンの内服を併
用した多様式鎮痛の効果 整形外科 2018; 69: 1201-1204. 29)
文献内容概略:
硬膜外麻酔併用全身麻酔下にて初回 THA を施行し、術後に患者調節型硬膜外麻酔を実施
した患者 102 例を対象に、セレコキシブと本薬の経口投与を併用した鎮痛方法の有用性を
検討した後ろ向き研究。
用法用量は、全例に術中閉創時に初回本薬 1000mg 点滴静注、その後術後 24 時間までに
本薬 1000mg 点滴静注を 6 時間毎に 5 回実施し、術翌日朝にセレコキシブ 400mg、以降、
術後 5 日までセレコキシブ 1 回 200mg を 1 日 2 回経口投与した。本薬を併用する患者で
は、これに加え、術翌日夕方に本薬 1000mg、以降、術後 5 日まで 1 回 1000mg を 1 日 3 回
経口投与とした。
セレコキシブによる術後鎮痛管理を実施した患者(51 例)及びセレコキシブ+本薬併用
による術後疼痛管理を実施した患者(51 例)の追加頓用薬使用回数(平均±標準偏差)は、
それぞれ 1.3±1.4 回及び 0.2±0.8 回であり、本薬を併用した患者で有意に少なかった。一
方、術前~術後 5 日の全ての期間において、安静時及び歩行時 VAS のいずれも両患者間で
有意な差は認められなかった。
術後 5 日の血液検査において、アラニンアミノ基転移酵素(ALT)が施設基準値上限の 3
倍以上であった症例が本薬を併用した患者 1 例に認められた。なお、該当症例は入院の延
長なく経過観察のみを行い、術後 2 カ月の血液検査では正常範囲に自然軽快していた。
(2)Peer-reviewed journal の総説、メタ・アナリシス等の報告状況
1)Sun L, Zhu X et al. Comparison of intravenous and oral acetaminophen for pain control after
total knee and hip arthroplasty : A systematic review and meta-analysis. Medicine. 2018; 97: 6. 30)
THA 又は TKA の術後疼痛管理のための多様式鎮痛法で用いた本薬静注剤と経口剤の有
効性と安全性を比較したメタ・アナリシス。
〔 方 法 〕 Medline (1966 – 2017.09) 、 PubMed (1966 – 2017.09) 、 Embase (1980 – 2017.09) 、
ScienceDirect (1985–2017.09)及び Cochrane Library を検索して得られた文献において選択基
準に適合した試験は RCT 2 件(Politi ら 31)及び O'Neal ら 32))であった。
〔結果〕選択基準に適合した RCT 2 件において、本薬の静脈内投与群と経口投与群の間で
術後 12、24、48 時間の疼痛スコア、術後 12、24、48 時間のオピオイド使用量、入院期間、
合併症(悪心、嘔吐、便秘)に有意差は認められなかった。
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