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資料4-4 アセトアミノフェン (19 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00023.html |
出典情報 | 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第51回 6/8)《厚生労働省》 |
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術後は痛みが出たときに本薬 1,000mg(体重 50kg 未満の患者では 15mg/kg、2 歳未
満では 7.5mg/kg)を経口投与する(経口摂取できない場合は静脈内投与)。投与間
隔は 4 時間以上あけ、1 日投与量の上限を 4,000mg(体重 50kg 未満の患者では
60mg/kg、2 歳未満では 30mg/kg)とする。
3)森田 潔監修、川真田 樹人専門編集. 新戦略に基づく麻酔・周術期医学
めの周術期の疼痛管理、中山書店 2015 年発行
麻酔科医のた
42)
1 章 周術期疼痛管理の現在の動向
1-1 周術期疼痛管理の現在の動向
⑤多様性鎮痛法において注目される鎮痛法、鎮痛薬
本薬の項に、
「悪心・嘔吐、呼吸抑制、腎機能障害、消化管潰瘍形成、血小板凝集抑制作
用がないため、硬膜外鎮痛を含む局所麻酔、オピオイドや NSAIDs と併用して、これらの
必要量の減少が期待できる。
」
、
「鎮痛のメカニズムが異なることから、NSAIDs と併用する
ことで鎮痛効果が高まるという報告があり、NSAIDs と併用する利点は多い。」、「経口薬と
比較して効果が変わらないため、静注薬投与は経口摂取ができないときに限るべきであ
る。」との記載がある(p10)。
5 章 周術期疼痛管理の実際
5-1 心臓外科手術における周術期疼痛管理
創傷痛を原因とする術後疼痛の治療に用いる薬剤として本薬の記載がある(p112)
。
「a.侵害受容性疼痛に有効な薬」の項で「急性期治療に用いる薬」として本薬が記載され
ている。使用量は 400~1000mg/回 4~6 時間毎、4g/日以下(p113)
。
5-4 下腹部手術における周術期疼痛管理
術後鎮痛法の一つとして本薬の記載がある。
米国麻酔科学会(American Society of Anesthesiologists(以下、ASA)
)のガイドライン 5)
にて NSAIDs、本薬は可能なら定期的に投与することが強く推奨されていること、本薬、ト
ラマドール、ガバペンチンなどはそれぞれ異なる作用機序による鎮痛作用を有しオピオイ
ドや NSAIDs との併用で鎮痛効果を高めることが報告されている
30 )
との記載がある
(p145)
。
5-8 高齢者の周術期疼痛管理
高齢者の疼痛管理で主に使用する薬剤の一つとして本薬が記載されている。NSAIDs が
使用できない症例には本薬を投与すること、高用量で長期投与した場合に重篤な肝障害を
起こす恐れがあり、肝機能障害の既往がある高齢者には減量するなど慎重に投与すること
などが記載されている(p175)。
「表 1 高齢者に使用される術後鎮痛法の一例と注意点」において、本薬の投与量は「1 回
300~1000mg、投与間隔 4~6 時間毎、1 日総量 4000mg」
、注意点は「1 日 1500mg を超える
と肝機能障害の可能性があるので、減量し投与間隔を長くする」との記載がある(p177)
。
6 章 周術期疼痛の治療法
19
満では 7.5mg/kg)を経口投与する(経口摂取できない場合は静脈内投与)。投与間
隔は 4 時間以上あけ、1 日投与量の上限を 4,000mg(体重 50kg 未満の患者では
60mg/kg、2 歳未満では 30mg/kg)とする。
3)森田 潔監修、川真田 樹人専門編集. 新戦略に基づく麻酔・周術期医学
めの周術期の疼痛管理、中山書店 2015 年発行
麻酔科医のた
42)
1 章 周術期疼痛管理の現在の動向
1-1 周術期疼痛管理の現在の動向
⑤多様性鎮痛法において注目される鎮痛法、鎮痛薬
本薬の項に、
「悪心・嘔吐、呼吸抑制、腎機能障害、消化管潰瘍形成、血小板凝集抑制作
用がないため、硬膜外鎮痛を含む局所麻酔、オピオイドや NSAIDs と併用して、これらの
必要量の減少が期待できる。
」
、
「鎮痛のメカニズムが異なることから、NSAIDs と併用する
ことで鎮痛効果が高まるという報告があり、NSAIDs と併用する利点は多い。」、「経口薬と
比較して効果が変わらないため、静注薬投与は経口摂取ができないときに限るべきであ
る。」との記載がある(p10)。
5 章 周術期疼痛管理の実際
5-1 心臓外科手術における周術期疼痛管理
創傷痛を原因とする術後疼痛の治療に用いる薬剤として本薬の記載がある(p112)
。
「a.侵害受容性疼痛に有効な薬」の項で「急性期治療に用いる薬」として本薬が記載され
ている。使用量は 400~1000mg/回 4~6 時間毎、4g/日以下(p113)
。
5-4 下腹部手術における周術期疼痛管理
術後鎮痛法の一つとして本薬の記載がある。
米国麻酔科学会(American Society of Anesthesiologists(以下、ASA)
)のガイドライン 5)
にて NSAIDs、本薬は可能なら定期的に投与することが強く推奨されていること、本薬、ト
ラマドール、ガバペンチンなどはそれぞれ異なる作用機序による鎮痛作用を有しオピオイ
ドや NSAIDs との併用で鎮痛効果を高めることが報告されている
30 )
との記載がある
(p145)
。
5-8 高齢者の周術期疼痛管理
高齢者の疼痛管理で主に使用する薬剤の一つとして本薬が記載されている。NSAIDs が
使用できない症例には本薬を投与すること、高用量で長期投与した場合に重篤な肝障害を
起こす恐れがあり、肝機能障害の既往がある高齢者には減量するなど慎重に投与すること
などが記載されている(p175)。
「表 1 高齢者に使用される術後鎮痛法の一例と注意点」において、本薬の投与量は「1 回
300~1000mg、投与間隔 4~6 時間毎、1 日総量 4000mg」
、注意点は「1 日 1500mg を超える
と肝機能障害の可能性があるので、減量し投与間隔を長くする」との記載がある(p177)
。
6 章 周術期疼痛の治療法
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