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資料4-4   アセトアミノフェン (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00023.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第51回 6/8)《厚生労働省》
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<海外における教科書等>
1)Wall and Melzack’s Textbook of Pain (6th edition) by Stephan B. McMahon. (2013). 38)
「Postoperative Pain and its Management(術後疼痛及びそのマネジメント)
」の章の「Nonopioid Anti-hyperalgesics(非オピオイド鎮痛薬)」に、多様式鎮痛法においてオピオイド又は
局所麻酔薬と併用する鎮痛薬の記載がある。また、「本薬:経口剤、及び静注剤」の項に、
「本薬は鎮痛効果を有するが NSAIDs よりも副作用が少ない」
「本薬経口剤は一世紀以上に
わたって、術後疼痛のマネジメントに使用されてきた」
「本薬を多様式鎮痛法の一環に組み
込むことには多くの利益があると考えられる」との記載がある(p633)

2)Bonica’s Management of Pain (1st Edition) by Scott M. Fishman, et al. (2010). 39)
第 51 章「Acute Pain in Adults (成人の急性疼痛)
」の「Treatment Methods(治療方法)」
中、
「Nonsteroidal Anti-inflammatory Agents(非ステロイド性抗炎症薬)
」の項に、
「本薬は急
性疼痛、その中でも特に術後疼痛の治療において非常に有効である」と記載されている。
また、各鎮痛薬の単回経口投与による中等度~重度の術後疼痛への鎮痛効果を比較する
ために算出した投与後 4~6 時間の 50%疼痛緩和の NNT は、本薬 1000mg で 4.4 であり、
アスピリン 650mg やイブプロフェン 100mg と同等であるがイブプロフェン 400 mg 及びジ
クロフェナク 50 mg よりも効果は低いこと、短期投与では副作用は少ないが長期投与又は
高用量投与は肝毒性と関連することが記載されている(p703)。
<日本における教科書等>
1)稲田 栄一編集. 麻酔科クリニカルクエスチョン 101.診断と治療社 2016 年発行 134-135. 40)
第 9 章 術後疼痛から抜粋
Chapter 9 術後疼痛
Q58 本薬の適応、禁忌、投与量はどうか?
A-2 術後鎮痛の程度と各種鎮痛薬の役割、本薬の効果:VAS で 30mm 以下の痛みは非オ
ピオイドで抑えられることが多い。一方、50mm 以上の痛みを非オピオイドだけで抑え
るのは困難で、オピオイドや局所麻酔薬を要する。しかし、オピオイドの副作用を防ぐ
目的で、非オピオイドは併用するほうがよい。股関節又は膝関節全置換術後に本薬を定
期的に投与した研究では、オピオイド消費量が約 30%減じることが報告されている。18)
A-3 本薬の投与経路と効果:経口、経直腸、静脈内投与ができる。静脈内投与は血中濃度
上昇が素早く、その推移に個人差が少ない点で優れるが、経口投与でも血中濃度は十分
に上昇する、経直腸投与は血中濃度の上昇が遅く、不十分なこともある。そこで、経口
摂取が不能なときは静脈内投与、経口摂取が可能となれば経口投与が適している。成人
の標準投与量は、体重 50kg 以上では 1 回 1g、それ以下では 15mg/kg である。蓄積性が
ないため、鎮痛効果を維持するには 6 時間毎に反復投与するとよい。
A-4 術後鎮痛における本薬の位置付け:最近の術後鎮痛の主流である多様式鎮痛法での本
薬の痛みの程度に応じた使用例として、以下の記載がある。

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