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資料4-4   アセトアミノフェン (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00023.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第51回 6/8)《厚生労働省》
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1)ほとんどの患者が中等度以上の痛みを訴える手術(開胸手術、開腹手術、創の大き
な整形外科手術、下肢大関節手術):本薬単独で鎮痛を得るのは困難であり、オピオ
イドや局所麻酔薬を併用する必要がある。しかし、本薬は副作用が少ないことから、
反復投与してオピオイドの減量を図ることは有用である。特に、術後悪心・嘔吐のリ
スクが高い患者では有益である。時間が経過して痛みが軽減されれば、本薬±NSAIDs
の定時投与、頓用へと移行する。
2)中等度以上の痛みを訴える患者が半数前後の手術(創の小さな胸腹部の内視鏡下手
術、創の小さい整形外科手術など)
:術中から術後第 1~2 病日まで本薬を定時投与す
る。区域麻酔は活用したほうがよい。痛みが強いときには NSAIDs、オピオイドを加
える。オピオイド投与は必要最少量となり副作用のリスクが最小化できる。
3)痛みの程度が比較的弱く、中等度以上の痛みを訴える患者が少ない手術(乳房温存
術などの体表面手術):手術直後の痛みを抑える目的で術中に投与し、術後は痛みが
強くなった際に投与する。区域麻酔は活用したほうがよい。症例毎に反復投与や他の
鎮痛薬の併用を考慮する。
2)山蔭 道明、新山 幸俊監修.エビデンスと麻酔科医の本音に基づいた術式対応“わが
まま”術後鎮痛マニュアル.克誠堂出版 2018 年発行

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種々の術式に伴う術後疼痛管理の方法が記載されており、示されている個々の術式の鎮
痛プロトコールのほとんどで本薬経口剤は定時経口投与又は頓用投与が記載されている。
本薬経口剤の定時投与又は頓用投与について記載されている術式、並びに鎮痛プロトコー
ルの例を以下に記載する。
本薬経口剤が定時投与される術式
Chapter1 頭頸部手術:脳神経外科開頭術、扁桃摘出術
Chapter2 体表手術:乳腺全摘出術、乳腺部分切除術、皮膚及び形成外科手術
Chapter4

上腹部手術:胃切除術、腹腔鏡下胆嚢摘出術、膵頭十二指腸切除、腹壁瘢痕
ヘルニア手術

Chapter5

下腹部手術:開腹結腸切除術~硬膜外麻酔を施行する場合~、開腹結腸切除
術~硬膜外麻酔が施行できない場合~、腹腔鏡下結腸切除術、腹腔鏡下鼠径
ヘルニア修復術

Chapter6 上肢手術:肩腱板断裂手術[鏡視下]
、観血的骨接合術[上腕骨骨幹部骨折]、
観血的骨接合術[上腕骨遠位部骨折、上腕骨顆状骨折]、手関節周囲の骨折
観血的手術、上肢切断・離断術
Chapter8

整形外科椎体手術:骨盤骨折に対する観血的接合術:創外固定術、骨盤骨折
に対する観血的接合術:内固定術、椎体固定術[側彎症を含む]、椎弓切除
術及び椎弓形成術

Chapter9

泌尿器科手術:腹腔鏡下腎摘出術、膀胱全摘/回腸導管手術~硬膜外麻酔を
施行する場合~、膀胱全摘/回腸導管手術~硬膜外麻酔を施行できない場合

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