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資料4  シクロホスファミド水和物 (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00027.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第55回 5/31)《厚生労働省》
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破壊的前処置例でそれぞれ 30%及び 53%、強度減弱前処置例でそれぞれ 34%及び 52%であ
った。
安全性について、骨髄破壊的前処置例における死亡例は、HLA 半合致移植及び非血縁者
間 HLA 適合移植でそれぞれ 55/104 例(53%)及び 608/1,245 例(49%)であり、主な死因
は原疾患の再発(それぞれ 75%及び 63%)であった。その他の死因は、HLA 半合致移植で
は生着不全(7%)、GVHD(7%)、感染症(5%)
、臓器不全(2%)
、不明(4%)であり、非
血縁者間 HLA 適合移植では GVHD(22%)
、生着不全(4%)
、感染症(4%)
、臓器不全(2%)、
間質性肺炎(1%)
、その他(4%)であった。強度減弱前処置例における死亡例は、HLA 半
合致移植及び非血縁者間 HLA 適合移植でそれぞれ 48/88 例(55%)及び 418/737 例(56%)
であり、主な死因は原疾患の再発(それぞれ 83%及び 63%)であった。その他の死因は、
HLA 半合致移植では GVHD(8%)、感染症(6%)
、生着不全(3%)
、非血縁者間 HLA 適合
移植では GVHD(27%)
、生着不全(2%)
、感染症(2%)
、臓器不全(2%)
、その他(4%)
であった。
9) Solomon SR, et al. Myeloablative vs reduced intensity T-cell-replete haploidentical
transplantation for hematologic malignancy. Blood Adv 2019; 3: 2836-44. 24)
CIBMTR のデータベースを用いた後方視的研究が実施された。18~70 歳の急性骨髄性白
血病、急性リンパ性白血病及び骨髄異形成症候群患者を対象とし、移植後シクロホスファ
ミドを用いた HLA 半合致移植 1,325 例(骨髄破壊的前処置 526 例、強度減弱前処置 799 例)
が検討された。移植後シクロホスファミドの用法・用量に関する記載はなかった。
主要評価項目は無病生存期間とされ、年齢(18~54 歳、55~70 歳)別の解析が実施され
た。18~54 歳では、3 年間の無病生存割合は骨髄破壊的前処置 47%、強度減弱前処置 35%
であり、55~70 歳では、骨髄破壊的前処置 40%、強度減弱前処置 33%であった。
移植 100 日後までのグレード II~IV の急性 GVHD 及び移植 3 年後までの慢性 GVHD の
発現割合について、18~54 歳、55~70 歳のいずれにおいても前処置による明らかな差は認
められなかった。
安全性について、死亡例は、骨髄破壊的前処置 236/526 例(45%)、強度減弱前処置 405/799
例(51%)であった。主な死因は、原疾患の再発(骨髄破壊的前処置及び強度減弱前処置で
それぞれ 54%及び 61%)
、感染症(13%及び 14%)、臓器不全(8%及び 8%)
、GVHD(7%及
び 5%)であった。
10) Bashey A, et al. Mobilized peripheral blood stem cells versus unstimulated bone marrow as a
graft source for T-cell-replete haploidentical donor transplantation using post-transplant
cyclophosphamide. J Clin Oncol 2017; 35: 3002-9. 25)
CIBMTR のデータベースを用いた後方視的研究が実施された。18~76 歳の造血器悪性腫
瘍患者を対象とし、移植後シクロホスファミドを用いた HLA 半合致移植について、骨髄移
植 496 例と末梢血幹細胞移植 191 例が比較された。移植後シクロホスファミドの用法・用

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