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資料4  シクロホスファミド水和物 (25 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00027.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第55回 5/31)《厚生労働省》
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ロホスファミドを含むレジメンでグレード II~IV の急性 GVHD 発現割合が低かった
(12.8%)

慢性 GVHD 発現割合は 25.0%、移植後 1 年までの移植関連死亡割合は 6.7%であった。
また、移植後シクロホスファミドを含むレジメンにおける CMV 血症及び CMV 感染症の
発現割合は 10.4%及び 0%であり、メトトレキサートを含むレジメン(55.7%及び 2.1%)、
その他のレジメン(38.6%及び 33.0%)と比較して低かった。
6) Aydin M, et.al. Haploidentical allogeneic stem cell transplantation in sickle cell disease: A
systematic review and meta-analysis. Transplant Cell Ther 2021; 27: 1004.e1-8. 56)
鎌状赤血球症患者における HLA 半合致移植に関する研究結果を系統的に評価すること
を目的として、メタ・アナリシスが実施された。MEDLINE(PubMed)及び Embase を検索
し、最終的に 14 の観察コホート研究(HLA 半合致移植 179 例、HLA 適合血縁ドナー移植
30 例)が選択された。
HLA 半合致移植と HLA 適合血縁ドナー移植の両者を含む 3 研究を対象とした解析では、
生着不全は、HLA 半合致移植で HLA 適合血縁ドナー移植よりも高かった(オッズ比[95%
信頼区間]
:5.30[1.02, 27.63])が、2 年間の全生存割合は両者で明らかな差はなかった(オ
ッズ比[95%信頼区間]
:4.28[0.60, 30.68]


全ての研究の HLA 半合致移植例を対象とした解析では、生着不全、グレード III/IV の急
性 GVHD 及び慢性 GVHD の発現割合は比較的低く(それぞれ 7%、4%及び 11%)
、全生存
割合は 91%であった。骨髄破壊的前処置+移植後シクロホスファミドと骨髄非破壊的前処
置+in vitro T 細胞除去のサブグループではグレード III/IV の急性 GVHD は認められなかっ
た。慢性 GVHD の発現割合は、前処置によらず、in vitro T 細胞除去で移植後シクロホスフ
ァミドと比較して高い傾向であった(骨髄破壊的前処置:11%及び 0%、骨髄非破壊的前処
置:25%及び 9%)

7) Poonsombudlert K, et.al. Post transplant cyclophosphamide based haploidentical transplant
versus umbilical cord blood transplant; A meta-analysis. Jpn J Clin Oncol 2019; 49: 924-31. 57)
HLA 半合致移植と臍帯血移植を比較することを目的として、メタ・アナリシスが実施さ
れた。MEDLINE(PubMed)、Cochrane Library、EMBASE 及び Google scholar を検索し、最
終的に 7 研究(3,434 例)が選択された。
HLA 半合致移植の臍帯血移植に対するオッズ比[95%信頼区間]は、急性 GVHD 0.78
[0.67, 0.92]
、慢性 GVHD 1.41[1.02, 1.95]
、再発 0.74[0.57, 0.97]
、全生存期間 1.77[1.1,
2.87]であった。
(3)教科書等への標準的治療としての記載状況
<海外における教科書等>
1) Williams Hematology, 10th Edition. McGraw-Hill Education; 2021. 58)
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