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資料4  シクロホスファミド水和物 (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00027.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第55回 5/31)《厚生労働省》
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間質性肺炎、心不全、原因不明の多臓器不全各 1 例)
、HLA 半合致移植群では 5 例(ウイ
ルス感染症 2 例、肝中心静脈閉塞症、GVHD、肺癌各 1 例)であった。移植後の有害事象
について、出血性膀胱炎の発現割合は、臍帯血移植群(26%)と比べて HLA 半合致移植群
(55%)で高かった。
3) Mehta RS, et al. Composite GRFS and CRFS outcomes after adult alternative donor HCT. J Clin
Oncol 2020; 38: 2062-76. 18)
米国の Center for International Blood and Marrow Transplant Research(以下、
「CIBMTR」
)の
データベースを用いた後方視的研究が実施された。臍帯血移植(838 例)
、移植後シクロホ
スファミドを用いた HLA 半合致移植(159 例)
、HLA 7/8 適合骨髄移植(241 例)又は HLA
7/8 適合末梢血幹細胞移植(960 例)を施行した 18~76 歳の造血器悪性腫瘍患者 2,198 例が
対象とされた。移植後シクロホスファミドの用法・用量に関する記載はなかった。
多変量解析の結果、移植 3 年後までの GVHD-free relapse-free survival(以下、
「GRFS」

(グレード III/IV の急性 GVHD、全身的治療が必要な慢性 GVHD、再発及び死亡が認めら
れないと定義)及び chronic GVHD-free relapse-free survival(CRFS)
(全身的治療が必要な慢
性 GVHD、再発及び死亡が認められないと定義)のいずれも HLA 半合致移植が最も良好な
結果であった(下表参照)


HLA 半合致移植
臍帯血移植(骨髄破壊的前処置)
臍帯血移植(強度減弱前処置)
HLA 7/8 適合骨髄移植(骨髄破壊的前処置)
HLA 7/8 適合末梢血幹細胞移植(骨髄破壊的前処置+血清療法 a))
HLA 7/8 適合末梢血幹細胞移植(骨髄破壊的前処置)
HLA 7/8 適合末梢血幹細胞移植(強度減弱前処置+血清療法 a))
HLA 7/8 適合末梢血幹細胞移植(強度減弱前処置)
a)ATG 又はアレムツズマブ(遺伝子組換え)使用

GRFS
ハザード比
[95%信頼区間]
1.00
1.90[1.50, 2.42]
1.71[1.36, 2.15]
1.58[1.20, 2.08]
1.44[1.12, 1.86]
2.37[1.84, 3.05]
1.64[1.23, 2.18]
1.97[1.50, 2.58]

CRFS
ハザード比
[95%信頼区間]
1.00
1.50[1.17, 1.91]
1.75[1.38, 2.23]
1.48[1.12, 1.95]
1.45[1.13, 1.87]
2.04[1.60, 2.61]
1.82[1.36, 2.41]
1.92[1.47, 2.51]

安全性に係る記載はなし。
4) Rashidi A, et al. Outcomes of haploidentical vs matched sibling transplantation for
acute myeloid leukemia in first complete remission. Blood Adv 2019; 3: 1826-36. 19)
CIBMTR のデータベースを用いた後方視的研究が実施された。18~74 歳の第一寛解期に
ある急性骨髄性白血病患者を対象とし、移植後シクロホスファミドを用いた HLA 半合致移
植 336 例と、標準的なカルシニューリン阻害剤を用いた血縁者間 HLA 適合移植 869 例が比
較された。移植後シクロホスファミドの用法・用量に関する記載はなかった。
主要評価項目は全生存期間とされた。移植 3 年後までの全生存割合は、HLA 半合致移植
及び血縁者間 HLA 適合移植でそれぞれ 48%及び 55%であった。
移植 6 カ月後までのグレード II~IV の急性 GVHD 発現割合は HLA 半合致移植及び血縁
者間 HLA 適合移植でそれぞれ 32%及び 30%、グレード III/IV の急性 GVHD 発現割合はそ
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