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別紙2 (42 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000205617_00042.html
出典情報 先進医療会議(第108回先進医療会議、第129回先進医療技術審査部会 3/3)《厚生労働省》
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【別添5】
「重症未熟児網膜症に対する抗 VEGF(血管内皮増殖因子)薬の硝子体
注射療法」の予定の試験期間及び症例数(申請書類より抜粋)
7-2.予定の試験期間及び症例数
予定試験期間:jRCT への公表日 ~ 2027 年 3 月 31 日
予定症例数:登録予定数 68 眼 (ベバシズマブ 34 眼, ラニビズマブ 34 眼)
ただし、最終登録前に奇数眼 (67 眼)の登録があり、最後の対象者が両眼の治療である場
合、最大 1 眼の超過を許容する。
既に実績のある症例数:ベバシズマブ 8 例
予定試験期間:jRCT への公表日 ~ 2027 年 3 月 31 日
(設定根拠)神戸大学病院では 2019 年度~2021 年度現在の約 3 年間で 22 例 42 眼の未熟
児網膜症の治療症例があった。これら症例のうち 1 例 2 眼を除き全例が初回治療として抗
VEGF 薬の硝子体注射を行った。以上の経験より 5 年程度の研究期間を要すると推測した。
予定症例数:68 眼(ベバシズマブ群:34 眼、ラニビズマブ群:34 眼)
ただし、最終登録前に奇数例眼 67 眼の登録があり、最後の対象者が両眼の治療である場
合、
最大 1 眼の超過を許容する。
(設定根拠)
未熟児網膜症の病状は患児の発達および全身状態に影響を受けるため、左右眼ともに治
療が必要となることが多く、治療眼をベースとして統計解析を行うことを想定した。当院
では 2021 年 7 月時点で ROP に対してベバシズマブ 0.01ml (0.25mg) 投与を 8 例 15 眼、ラ
ニビズマブ 0.01ml (0.1mg) 投与を 13 例 24 眼に施注している。24 週時点で追加レーザー
治療が必要であった眼はベバシズマブ群では 1 眼(6.7%)であり、ラニビズマブ群では 13
眼(54.2%)であった。本研究におけるラニビズマブの投与量は過去の当院の投与量と異
なるが、上記の結果はラニビズマブの半減期が短いために生じていると考えられ、本臨床
研究でも同様の経過をたどることが予測される。追加治療が必要な割合がベバシズマブ群
で 6.7%、ラニビズマブ群で 54.2% と想定する。本研究は探索的な位置づけであることか
ら、有意水準片側 2.5% 、検出力 70%と設定し、帰無仮説を「両薬剤で初回治療を行って
から 24 週目までにレーザー治療あるいは追加投与の加療を要した割合は等しい」とした 2
群間の割合の検定を実施する場合、必要な治療眼数は 15 眼となる。一人の対象者の中に 2
つの治療眼があるという階層的な構造を考慮し、前述の当院のデータに基づき、2 群間の
追加レーザー治療が必要となった眼の差を一般化推定方程式により検討した。その際に算
出された作業用相関行列の値は約 0.607 であった。対象者の 2 眼に 0.607 の相関があると
想定し、必要な対象者数を求めたところ 13 例 26 眼が必要と試算された。
脱落、少数の単眼例及び第三者評価と実際の治療が異なる症例が生じることを考慮し、
1 群当たり 17 例 34 眼と設定した。眼の単位の解析を考慮して、1 群当たり 34 眼と設定し
た。

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