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参考資料2 医師臨床研修指導ガイドライン-2020年度版-[1.6MB] (11 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35611.html |
出典情報 | 医道審議会 医師分科会医師臨床研修部会(令和5年度第3回 10/4)《厚生労働省》 |
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第2章
実務研修の方略
到達目標を達成するための方策・手段である実務研修の方略には、研修期間、臨床研修を
行う分野・診療科、経験すべき症候、経験すべき疾病・病態が規定されている 。現行の到達
目標の「経験すべき診察法・検査・手技」は今回の方略には規定されていないが、臨床研修
部会報告書が「診療能力を評価する際の評価の枠組みに組み込む」とした経緯から本章末に
概説する。
Ⅱ
実務研修の方略
研修期間
研修期間は原則として 2 年間以上とする。
協力型臨床研修病院又は臨床研修協力施設と共同して臨床研修を行う場合にあっては、原
則として、1 年以上は基幹型臨床研修病院で研修を行う。なお、地域医療等における研修期
間を、12 週を上限として、基幹型臨床研修病院で研修を行ったものとみなすことができる。
<解説>
研修期間は全体で 2 年間以上を原則としており、これまでと同じである。地域医療等にお
ける研修期間は 12 週を上限として基幹型臨床研修病院で研修を行ったものとみなすことが
可能としている。
「地域医療等」の「等」とは、保健・医療行政や一般外来等を想定している。
臨床研修を行う分野・診療科
<オリエンテーション>
<解説>
臨床研修への円滑な導入、医療の質・安全性の向上、多職種連携の強化等を目的に、研修
開始後の早い時期に、数日~2週間程度のオリエンテーションを行うことが望ましい。その
内容を以下に例示する。
1) 臨床研修制度・プログラムの説明:理念、到達目標、方略、評価、修了基準、研修管
理委員会、メンターの紹介など。
2) 医療倫理:人間の尊厳、守秘義務、倫理的ジレンマ、利益相反、ハラスメント、不法
行為の防止など。
3) 医療関連行為の理解と実習:診療録(カルテ)記載、保険診療、診断書作成、採血・
注射、皮膚縫合、BLS・ACLS、救急当直、各種医療機器の取り扱いなど。
4) 患者とのコミュニケーション:服装、接遇、インフォームドコンセント、困難な患者
への対応など。
5) 医療安全管理:インシデント・アクシデント、医療過誤、院内感染、災害時対応など。
6) 多職種連携・チーム医療:院内各部門に関する説明や注意喚起、体験研修、多職種合
同での演習、救急車同乗体験など。
7) 地域連携:地域包括ケアや連携システムの説明、近隣施設の見学など。
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実務研修の方略
到達目標を達成するための方策・手段である実務研修の方略には、研修期間、臨床研修を
行う分野・診療科、経験すべき症候、経験すべき疾病・病態が規定されている 。現行の到達
目標の「経験すべき診察法・検査・手技」は今回の方略には規定されていないが、臨床研修
部会報告書が「診療能力を評価する際の評価の枠組みに組み込む」とした経緯から本章末に
概説する。
Ⅱ
実務研修の方略
研修期間
研修期間は原則として 2 年間以上とする。
協力型臨床研修病院又は臨床研修協力施設と共同して臨床研修を行う場合にあっては、原
則として、1 年以上は基幹型臨床研修病院で研修を行う。なお、地域医療等における研修期
間を、12 週を上限として、基幹型臨床研修病院で研修を行ったものとみなすことができる。
<解説>
研修期間は全体で 2 年間以上を原則としており、これまでと同じである。地域医療等にお
ける研修期間は 12 週を上限として基幹型臨床研修病院で研修を行ったものとみなすことが
可能としている。
「地域医療等」の「等」とは、保健・医療行政や一般外来等を想定している。
臨床研修を行う分野・診療科
<オリエンテーション>
<解説>
臨床研修への円滑な導入、医療の質・安全性の向上、多職種連携の強化等を目的に、研修
開始後の早い時期に、数日~2週間程度のオリエンテーションを行うことが望ましい。その
内容を以下に例示する。
1) 臨床研修制度・プログラムの説明:理念、到達目標、方略、評価、修了基準、研修管
理委員会、メンターの紹介など。
2) 医療倫理:人間の尊厳、守秘義務、倫理的ジレンマ、利益相反、ハラスメント、不法
行為の防止など。
3) 医療関連行為の理解と実習:診療録(カルテ)記載、保険診療、診断書作成、採血・
注射、皮膚縫合、BLS・ACLS、救急当直、各種医療機器の取り扱いなど。
4) 患者とのコミュニケーション:服装、接遇、インフォームドコンセント、困難な患者
への対応など。
5) 医療安全管理:インシデント・アクシデント、医療過誤、院内感染、災害時対応など。
6) 多職種連携・チーム医療:院内各部門に関する説明や注意喚起、体験研修、多職種合
同での演習、救急車同乗体験など。
7) 地域連携:地域包括ケアや連携システムの説明、近隣施設の見学など。
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