よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料2 医師臨床研修指導ガイドライン-2020年度版-[1.6MB] (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35611.html
出典情報 医道審議会 医師分科会医師臨床研修部会(令和5年度第3回 10/4)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

の並行研修は望ましくない。しかし、例えば、小児科のローテーション中に小児外来を1週
間に2回行う場合、ブロック研修をしている小児科の研修に支障をきたすとは考えられない
ため、
「頻度の高い慢性疾患の継続診療を行うために、特定の症候や疾病に偏ることなく、原
則として初診患者の診療及び慢性疾患の継続診療を含む研修を行うこと」などの一般外来の
方略の要件を満たすのであれば、小児科と⑩に定める一般外来の研修期間のダブルカウント
が認められ、週複数回の並行研修を行うことは差し支えない。
④ 内科については、入院患者の一般的・全身的な診療とケア、及び一般診療で頻繁に関わ
る症候や内科的疾患に対応するために、幅広い内科的疾患に対する診療を行う病棟研修
を含むこと。
<解説>
高次機能病院などの大病院では、内科が臓器別等に編成されているため、研修する疾患が
特定の領域や疾患そして年齢に、極端に偏らないよう配慮する。
⑤ 外科については、一般診療において頻繁に関わる外科的疾患への対応、基本的な外科手
技の習得、周術期の全身管理などに対応するために、幅広い外科的疾患に対する診療を
行う病棟研修を含むこと。
<解説>
この外科の方略の規定に合致し、
「経験すべき疾病・病態」を有する患者が診療対象に含ま
れる、一般外科、消化器外科、呼吸器外科、心臓血管外科等で研修することが望ましい。全
身麻酔での手術が一般的に行われ、周術期管理を行う診療科(脳神経外科や泌尿器科等)を
一部含んでもよい。
また、外科においても、研修する疾患が特定の領域や疾患そして年齢に、極端に偏らない
よう配慮する。
⑥ 小児科については、小児の心理・社会的側面に配慮しつつ、新生児期から思春期までの
各発達段階に応じた総合的な診療を行うために、幅広い小児科疾患に対する診療を行う
病棟研修を含むこと。
<解説>
小児科においても、研修する疾患が特定の領域や疾患そして年齢に、極端に偏らないよう
配慮する。また、健常な小児に対する健診や思春期疾患など成育医療を含むのが望ましい。
⑦ 産婦人科については、妊娠・出産、産科疾患や婦人科疾患、思春期や更年期における医
学的対応などを含む一般診療において、頻繁に遭遇する女性の健康問題への対応等を習
得するために、幅広い産婦人科領域に対する診療を行う病棟研修を含むこと。
<解説>
産婦人科においても、研修する疾患が特定の領域や疾患そして年齢に、極端に偏らないよ
う配慮するとともに、女性に特有の生殖に関わる課題を含む健康問題に広く対応できるよう
研修を行う。他の診療科においても、妊婦の診療時には処方薬に特段の注意を払う必要があ
ることなどを学ぶ。

11