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参考資料2 医師臨床研修指導ガイドライン-2020年度版-[1.6MB] (9 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35611.html
出典情報 医道審議会 医師分科会医師臨床研修部会(令和5年度第3回 10/4)《厚生労働省》
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<解説>
提供される医療へのアクセスやその内容は、どのような社会体制(医療提供体制や保険制
度など)のもとでの医療なのかによって大きく左右される。疾病への罹患(その裏返しであ
る疾病の予防)を決定する重要な因子の一つが社会経済的要因であることを理解し、社会と
いう広がりをもった全体の中での効果的・効率的な医療の提供を意識して行動する必要があ
る。
8.科学的探究
医学及び医療における科学的アプローチを理解し、学術活動を通じて、医学及び医療の
発展に寄与する。
① 医療上の疑問点を研究課題に変換する。
② 科学的研究方法を理解し、活用する。
③ 臨床研究や治験の意義を理解し、協力する。
<解説>
眼前の患者への標準的な診療を提供するだけでなく、医学の発展に寄与することも望まれ
る。根拠に基づく医療(EBM)は、すでに確立されたエビデンスを診療現場で用いる手順であ
るが、エビデンスを作る過程にも可能な範囲で貢献できるよう臨床研究に関する基本的知識
や方法を身に付ける。
9.生涯にわたって共に学ぶ姿勢
医療の質の向上のために省察し、他の医師・医療者と共に研鑽しながら、後進の育成に
も携わり、生涯にわたって自律的に学び続ける。
① 急速に変化・発展する医学知識・技術の吸収に努める。
② 同僚、後輩、医師以外の医療職と互いに教え、学びあう。
③ 国内外の政策や医学及び医療の最新動向(薬剤耐性菌やゲノム医療を含む。)を把握
する。
<解説>
医学の発展速度は早く、提供する医療は複雑化し、複数の医療者が関わらざるを得ない場
面がますます多くなってきている。新しい知識や技術を滞りなく身に付けるためには、診療
現場で同僚や他の多くの医療職と共に学ぶこと(ピア・ラーニング)が必須とされる。場面
によっては、患者と共に、あるいは患者から学ぶ姿勢も望まれるところである。

C. 基本的診療業務
コンサルテーションや医療連携が可能な状況下で、以下の各領域において、単独で診療が
できる。
1.一般外来診療
頻度の高い症候・病態について、適切な臨床推論プロセスを経て診断・治療を行い、主
な慢性疾患については継続診療ができる。
2.病棟診療
急性期の患者を含む入院患者について、入院診療計画を作成し、患者の一般的・全身的
な診療とケアを行い、地域医療に配慮した退院調整ができる。
3.初期救急対応
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