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参考資料2 医師臨床研修指導ガイドライン-2020年度版-[1.6MB] (31 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35611.html
出典情報 医道審議会 医師分科会医師臨床研修部会(令和5年度第3回 10/4)《厚生労働省》
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Ⅱ:到達目標の「B. 資質・能力」に関する評価
1)何を評価するのか
研修医が研修修了時に修得すべき包括的な資質・能力 9 領域(32 下位項目)について評
価する。研修医は日々の診療実践を通して、段階的に医師としての資質・能力を修得し
ていく。また、項目の内容によっては、それまでにローテーションした分野・診療科が
異なれば、到達度が異なる可能性が高い。また、分野・診療科の特性上、評価しやすい
項目とそうでない項目があることも予測される。研修医の日々の診療活動をできる限り
注意深く観察して、臨床研修中に身に付けるべき医師としての包括的な資質・能力の達
成度を継続的に評価する。
2)評価のタイミング
研修分野・診療科のローテーション終了時ごとに、指導医だけでなく、研修医に関わる
様々な医療スタッフが異なった観点で評価し、分野・診療科毎の最終評価の材料として
用いる。結果は研修管理委員会で共有されなくてはならない。また、現研修診療科から
次の研修診療科へ移る際に指導医間、指導者間で評価結果が共有され、改善を目指して
有効活用されることが望ましい。
3)記載の実際
観察期間は評価者が関与し始めた日から関与を終えた日を記載し、記載日は実際に評価
票を記載した日付とする。観察期間の最終日からできるだけ短期間で評価票を記載する
ことが望ましい。
評価票のレベルは4段階に分かれており、
レベル1:医学部卒業時に修得しているレベル(医学教育モデル・コア・カリキュラ
ムに規定されているレベル)
レベル2:研修の中途時点(1年間終了時点で習得されているべきレベル)
レベル3:研修終了時点で到達すべきレベル
レベル4:他者のモデルになり得るレベル
9つの領域について包括的にレベルをチェックする構成となっているが、領域によって
は2つのレベルの中間という評価もありうるため、隣接するレベルの中間にチェックボ
ックスが設けられている。また、評価にあたって、複数の下位項目間で評価レベルが異
なる可能性がある場合は、それらを包括した評価としてチェックボックスのいずれかを
チェックし、研修医にはどの下位項目がどのレベルに到達しているのかを具体的にフィ
ードバックする。研修終了時には、すべての領域でレベル3以上に到達できるように指
導する。また、研修分野・診療科によっては観察する機会がない領域もあると考えられ、
その場合にはチェックボックス「観察する機会が無かった」にチェックする。
また、研修医へのフィードバックに有用と考えられるエピソードやレベル判定に強く影
響を与えたエピソードがあれば、その内容をコメント欄に記載する。

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