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参考資料2 医師臨床研修指導ガイドライン-2020年度版-[1.6MB] (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35611.html
出典情報 医道審議会 医師分科会医師臨床研修部会(令和5年度第3回 10/4)《厚生労働省》
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4.コミュニケーション能力
患者の心理・社会的背景を踏まえて、患者や家族と良好な関係性を築く。
① 適切な言葉遣い、礼儀正しい態度、身だしなみで患者や家族に接する。
② 患者や家族にとって必要な情報を整理し、分かりやすい言葉で説明して、患者の主
体的な意思決定を支援する。
③ 患者や家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握する。
<解説>
他者への思いやり・優しさを患者からの信頼感獲得につなげるためには、社会人としての
エチケット・マナーを身に付け、思いやり・優しさを適切に表出できなくてはならない。患
者アウトカム(症状の軽減・消失、QOL の改善、疾病の治癒、生存期間の延長など)は、患
者が医師を信頼しているかどうかによっても左右されると考えられている。
5.チーム医療の実践
医療従事者をはじめ、患者や家族に関わる全ての人々の役割を理解し、連携を図る。
① 医療を提供する組織やチームの目的、チームの各構成員の役割を理解する。
② チームの構成員と情報を共有し、連携を図る。
<解説>
今や、医師一人で完結させることのできる医療はほとんどなくなったといえよう。したが
って、医師にはない知識や技術を有するさまざまな医療職と協働する必要があり、そのよう
な他職種の役割を理解しコミュニケーションをとり、連携を図らなくてはならない。また、
慢性疾患のマネジメントでは、とりわけ患者や家族の役割が重要となる。
6.医療の質と安全管理
患者にとって良質かつ安全な医療を提供し、医療従事者の安全性にも配慮する。
① 医療の質と患者安全の重要性を理解し、それらの評価・改善に努める。
② 日常業務の一環として、報告・連絡・相談を実践する。
③ 医療事故等の予防と事後の対応を行う。
④ 医療従事者の健康管理(予防接種や針刺し事故への対応を含む。)を理解し、自らの
健康管理に努める。
<解説>
最新医療は高い有効性をもたらす一方、わずかなミスが重大な健康傷害を引き起こす場面
も目立つようになってきた。そのため、提供する医療の質を知り改善すること、そして患者
および医療従事者の安全性確保の重要性はますます高まってきており、質の向上と安全性確
保のための知識と技術が必須である。
7.社会における医療の実践
医療の持つ社会的側面の重要性を踏まえ、各種医療制度・システムを理解し、地域社会
と国際社会に貢献する。
① 保健医療に関する法規・制度の目的と仕組みを理解する。
② 医療費の患者負担に配慮しつつ、健康保険、公費負担医療を適切に活用する。
③ 地域の健康問題やニーズを把握し、必要な対策を提案する。
④ 予防医療・保健・健康増進に努める。
⑤ 地域包括ケアシステムを理解し、その推進に貢献する。
⑥ 災害や感染症パンデミックなどの非日常的な医療需要に備える。
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