よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料2 医師臨床研修指導ガイドライン-2020年度版-[1.6MB] (44 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35611.html
出典情報 医道審議会 医師分科会医師臨床研修部会(令和5年度第3回 10/4)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

受講歴、学術活動、その他の研修も登録可能である。
経験した症候/疾病・病態の記録は、患者識別番号(院内 ID 暗号化ツールが提供され暗
号化が可能)
、方略に挙げられている経験すべき症候/経験すべき疾病・病態の中で該当す
るもの、診断名、性別、年代、診療科、受持期間、外来及び入院の別、転帰等の最小限の
情報を研修医が登録し、指導医・上級医は診療録への記載に基づいて研修を行ったことの
確認を行う。
基本的な診療において必要な分野・領域等に関する研修の記録は、感染対策(院内感染
や性感染症等)、予防医療(予防接種等)、虐待への対応、社会復帰支援、緩和ケア、アド
バンス・ケア・プランニング(ACP)、臨床病理検討会(CPC)等の研修について、その内容
を研修医が簡潔に登録する。
新たな臨床研修の到達目標及び実務研修の方略が規定するもののほか、病院独自に到達
目標を定めている場合も、評価項目を追加し評価の入力が可能である。
なお、いずれも患者個人情報は登録しない。

(3)診療現場での新 EPOC への評価登録
新 EPOC は、インターネットに接続されたスマートフォン等から登録・確認をすることが
可能であり、診療現場で即時入力されることが期待される。研修医が EPOC に登録した経験
症例/疾病・病態は、指導医・上級医へメールで確認を依頼できるほか、研修医の携帯端
末に QR コードを表示させ、それを指導医・上級医が読み取ることで確認が行える機能が搭
載される。同様に、QR コードで UMIN ID を持たない評価者に評価を依頼する機能も搭載さ
れる。

(4)新 EPOC に登録された情報の活用
登録された情報は、研修医ごとの研修内容を改善することを主な目的として、研修医(本
人のデータ)
、指導医(担当する研修医のデータ)、研修管理部門(全てのデータ)が閲覧
可能とすることを基本にするが、閲覧権限の詳細は研修管理部門で設定が可能である。
研修医へのフィードバック等のため、登録された情報を閲覧するとともに、集積された
研修評価票の要約(レーダーチャート等)を表示することや、自プログラムや全国の集計
データを参照することが可能である。
研修修了時には、集積された研修評価票の評価記録から、到達目標の達成度判定票の草
案を自動作成することが可能である。これを研修管理委員会で必要に応じて修正し、研修
修了判定を行う。

(5)研修医からプログラムへのフィードバック
新 EPOC は、研修医の評価のほか、研修医から研修プログラムへのフィードバック(指導
医評価、研修分野・診療科評価、研修施設評価、研修プログラム評価)も記録するものと
なっており、研修プログラムの継続的な改善のための情報として活用されることが期待さ
れる。

42