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参考資料2 医師臨床研修指導ガイドライン-2020年度版-[1.6MB] (43 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35611.html |
出典情報 | 医道審議会 医師分科会医師臨床研修部会(令和5年度第3回 10/4)《厚生労働省》 |
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3.新しい EPOC
従前より、研修医及び指導医は、臨床研修の到達目標に記載された個々の項目について、
研修医が実際にどの程度履修したのか随時記録を行うものとされており、研修の進捗状況の
記録については、研修医手帳が利用されているほか、インターネットを用いた評価システム
などが活用されてきている。
2018 年(平成 30 年)7 月 3 日付の厚生労働省医政局長省令施行通知文書では、研修期間中
の評価は、少なくとも分野・診療科ごとの研修期間終了の際に、指導医を始めとする医師及
び医師以外の医療職(看護師を含むことが望ましい)が、前出の研修医評価票を用いて、到
達目標の達成度を評価し、研修管理委員会で保管することと規定され、研修の進捗状況の記
録については、インターネットを用いた評価システム等を活用することと改められた。した
がって、少なくとも分野・診療科ごとの研修期間終了の際に、研修評価票Ⅰ(1 枚)、Ⅱ(10
枚)、Ⅲ(1 枚)の合計 12 枚の評価票が複数の評価者から(施設によっては研修医自身から
も)プログラム責任者・研修管理委員会に提出されるようになるため、研修修了までに多数
の評価票を管理する必要があることから、これらの記録については電子的に管理することが
必須となっている。
インターネットを用いた評価システムとしては、従前よりオンライン卒後臨床研修評価シ
ステム(EPOC)が広く活用されている。EPOC は、到達目標の達成度の評価等、研修管理に有
用な情報を記録・管理することが可能な、研修プログラム管理のサポートツールである。2019
年 3 月現在、厚生労働省の補助金により、新たな<臨床研修の到達目標、方略及び評価>に
準拠した新しい EPOC(以下「新 EPOC」という。
)の開発が進められている。
新 EPOC では、携帯端末からこれまでよりも簡便に情報の登録・閲覧ができるようになるこ
とから、研修現場での評価およびフィードバックに活用することが可能となる。加えて、経
験症例や研修活動を記録する機能も搭載されるので、臨床研修の評価だけでなく、研修医自
身の研修ポートフォリオとしても活用できるようになる。本稿では、新 EPOC の仕様の概要を
紹介する。
(1)EPOC と UMIN ID
EPOC を利用するためには、大学病院医療情報ネットワークセンター(UMIN センターの
UMIN ID が必要である。UMIN ID は、医療関連の資格所持者であれば無料で取得できる。研
修医は出身大学で取得済みである。UMIN ID を持たない評価者については、研修管理部門が
評価を代行入力することで対応可能である。なお、EPOC システムから配信されるメール(評
価依頼メール等)は UMIN アドレス(xxxx-xxx@umin.ac.jp)に送信されるので、受信でき
るように転送設定を行う必要がある。
(2)新 EPOC に登録する情報
新 EPOC には、①到達目標の達成度評価(研修医評価票Ⅰ~Ⅲ)、②研修履歴(研修期間
/分野・診療科)
、③経験した症候/疾病・病態の記録、④基本的な診療において必要な分
野・領域等に関する研修の記録、⑤研修医へのフィードバックの記録、⑥到達目標の達成
度判定票及び研修修了判定を登録する(図 3-15「達成度評価の構造」を参照)。必要に応じ
て、診察法・検査・手技等の記録、診療現場での評価、振り返り記録、講習会・研修会の
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従前より、研修医及び指導医は、臨床研修の到達目標に記載された個々の項目について、
研修医が実際にどの程度履修したのか随時記録を行うものとされており、研修の進捗状況の
記録については、研修医手帳が利用されているほか、インターネットを用いた評価システム
などが活用されてきている。
2018 年(平成 30 年)7 月 3 日付の厚生労働省医政局長省令施行通知文書では、研修期間中
の評価は、少なくとも分野・診療科ごとの研修期間終了の際に、指導医を始めとする医師及
び医師以外の医療職(看護師を含むことが望ましい)が、前出の研修医評価票を用いて、到
達目標の達成度を評価し、研修管理委員会で保管することと規定され、研修の進捗状況の記
録については、インターネットを用いた評価システム等を活用することと改められた。した
がって、少なくとも分野・診療科ごとの研修期間終了の際に、研修評価票Ⅰ(1 枚)、Ⅱ(10
枚)、Ⅲ(1 枚)の合計 12 枚の評価票が複数の評価者から(施設によっては研修医自身から
も)プログラム責任者・研修管理委員会に提出されるようになるため、研修修了までに多数
の評価票を管理する必要があることから、これらの記録については電子的に管理することが
必須となっている。
インターネットを用いた評価システムとしては、従前よりオンライン卒後臨床研修評価シ
ステム(EPOC)が広く活用されている。EPOC は、到達目標の達成度の評価等、研修管理に有
用な情報を記録・管理することが可能な、研修プログラム管理のサポートツールである。2019
年 3 月現在、厚生労働省の補助金により、新たな<臨床研修の到達目標、方略及び評価>に
準拠した新しい EPOC(以下「新 EPOC」という。
)の開発が進められている。
新 EPOC では、携帯端末からこれまでよりも簡便に情報の登録・閲覧ができるようになるこ
とから、研修現場での評価およびフィードバックに活用することが可能となる。加えて、経
験症例や研修活動を記録する機能も搭載されるので、臨床研修の評価だけでなく、研修医自
身の研修ポートフォリオとしても活用できるようになる。本稿では、新 EPOC の仕様の概要を
紹介する。
(1)EPOC と UMIN ID
EPOC を利用するためには、大学病院医療情報ネットワークセンター(UMIN センターの
UMIN ID が必要である。UMIN ID は、医療関連の資格所持者であれば無料で取得できる。研
修医は出身大学で取得済みである。UMIN ID を持たない評価者については、研修管理部門が
評価を代行入力することで対応可能である。なお、EPOC システムから配信されるメール(評
価依頼メール等)は UMIN アドレス(xxxx-xxx@umin.ac.jp)に送信されるので、受信でき
るように転送設定を行う必要がある。
(2)新 EPOC に登録する情報
新 EPOC には、①到達目標の達成度評価(研修医評価票Ⅰ~Ⅲ)、②研修履歴(研修期間
/分野・診療科)
、③経験した症候/疾病・病態の記録、④基本的な診療において必要な分
野・領域等に関する研修の記録、⑤研修医へのフィードバックの記録、⑥到達目標の達成
度判定票及び研修修了判定を登録する(図 3-15「達成度評価の構造」を参照)。必要に応じ
て、診察法・検査・手技等の記録、診療現場での評価、振り返り記録、講習会・研修会の
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