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総-3参考1○選定療養に導入すべき事例等に関する提案・意見募集の結果について (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00219.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第560回 10/20)《厚生労働省》
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16 学会
【具体的内容】
一般不妊治療および生殖補助医療において、患者都合で精子凍結・融解を実施した際の料金
の徴収
【理由】
一般不妊治療における人工授精や、生殖補助医療における採卵の実施において、夫やパート
ナーの精子は必要不可欠ですが、
その実施のタイミングの予測は難しい場合も少なくありま
せん。そのため夫・パートナーが出張、仕事などのため、どうしても時間都合が合わない場
合があります。
そのような患者都合のケースにおいて、事前に精子凍結を行っておくことは、
不妊治療実施の機会を損失しないためにも有用と思われます。しかし、現状は保険診療にお
いて、精子凍結・融解に関するコストを徴収することは混合診療となり不可能です。そのた
め、やむを得ず、治療周期を延期するなどの対応が現実的に行われております。医学的な理
由に基づかない精子凍結は、将来的な保険導入には見合わないと思われますが、患者都合の
精子凍結・融解を、選定療養とすることで、治療機会損失が避けられ、患者の利益および少
子化対策にもつながると考えられます。また医療施設においても、精子凍結・融解に関する
必要なコストを徴収することで、
持続的に適切な医療体制を提供することができると思われ
ます。
17 団体
【具体的内容】
低濃度アトロピン点眼薬による近視進行抑制のための診療に際して、眼科検査代と診察代を
保険診療、
低濃度アトロピン点眼薬の薬剤費を自費とする選定療養を認めていただけますよ
う要望いたします。
【理由】
近年、屋外で活動する時間が減り、近くでの作業の増加、デジタルデバイス(スマホ・タブ
レットなど)

携帯型ゲーム機の普及により近視の有病率が世界的にも増加傾向にあります。
近視は主に子供の成長期に目の長さ(眼軸長)が伸びることで生じます。一度伸びてしまっ
た眼軸長はもとに戻りません。
いくつかの研究により低濃度アトロピンには眼軸の伸展を抑制する効果があることがわか
り、近視の進行抑制に使用されるようになりました。現在日本では海外からマイオピンⓇと
いう低濃度アトロピン点眼薬を眼科医が輸入して自由診療で行われているため診察代を含
めると両目で年間 6~7 万円の費用が必要です。
一方、参天製薬株式会社が低濃度アトロピン点眼薬による近視進行抑制の国内臨床治験を現
在進めています。
当該薬が医薬品として認められればマイオピンⓇより安価に購入できるよ
うになります。国はこども家庭庁の創設及びこども基本法の施行をはじめ、こども政策を総
合的に推進する意向と思われます。
これを機に近視進行の予防治療を全国民が受けることの
できるよう、眼科検査代と診察代を保険診療、低濃度アトロピン点眼薬の薬剤費を自費とす

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