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総ー2○歯科医療(その2)について (41 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00224.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第565回 11/17)《厚生労働省》
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中 医 協
総 - 8
5.6.21(改)

糖尿病患者に対する医科歯科連携の有効性
糖尿病診療ガイドライン2019(日本糖尿病学会)
• 歯周病は、慢性炎症として血糖コントロールに悪影響を及ぼすことが疫学的に示されている
• 2型糖尿病では歯周治療により血糖が改善する可能性があり※ 、推奨される(推奨グレードA) 《参考1》
(※文献の相違があるものの、共通して歯周基本治療後に、HbA1cが0.29~0.66%低下することが示されている)

糖尿病患者に対する歯周治療ガイドライン 改訂第3版 2023(日本歯周病学会)
• 1型・2型糖尿病患者は非糖尿病者と比較して有意に歯周病の発症率が高い
• 血糖コントロールの不良な糖尿病は歯周病の進行に関与する危険因子であり、歯周病を悪化させる
• 糖尿病を有する歯周病患者に対して、歯周基本治療は HbA1c の改善に有効であり,歯周基本治療の実施を強く推奨する
(エビデンスの確実性:高 推奨の強さ:強い推奨)
○歯周治療による血糖コントロール改善効果:歯周治療による炎症性サイトカイン低下により、インスリン抵抗性の改善が促されると考えられている
歯周治療群

未治療群

メタアナリシスにおいて、2
型糖尿病患者に対する歯周治
療介入により未治療群に比較
して、HbA1cが -0.40%有意
に改善されることが示された。

《参考1》 出典:Teeuw WJ, Gerdes VE, Loos BG : Effect of periodontal treatment on glycemic control of diabetic patients : a systematic review and meta-analysis. Diabetes Care 33 : 421-427, 2010

○糖尿病患者の歯周病発症率:口腔乾燥による自浄作用低下や、歯周病細菌に対する抵抗力の低下等により、歯周病の発症率が有意に高い(「第6の合併症」とされる)

健診受診者5,856人を対象とし
た調査で、HbA1c≧6.5の群で
歯周病の発生率に係る相対危
険度が1.17倍(性別・年齢・
喫煙・BMIによる調整後)で
あることが示された。

《参考2》 出典:Morita I, Inagaki K, Nakamura F et al􀂊Relationship between periodontal status and levels of glycated hemoglobin. J Dent Res 91 : 161-166, 2012

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