よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


総ー2○歯科医療(その2)について (69 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00224.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第565回 11/17)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

障害児の口腔管理上の問題点
○ 障害児の口腔管理に際しては、歯科治療上の様々な問題が生じる。
○ 障害児の歯科診療においては、基礎疾患のほか、治療時の協力性に問題がある場合や身体的状況に
より治療が困難となる場合がある。
◆ 障害児の口腔管理上の問題点(概要)

◆ 障害児の歯科診療で問題となる要因(概要)

歯科治療上の問題

内科的基礎疾患に起因するもの

・障害、疾患によっては、障害児への対応と治療が難しい。
・障害の程度によっては、歯科治療と口腔管理が困難である。
・健常児と比較して障害児は歯科治療中に問題が起こる可能性が高い。
・診療を補助する人員を十分に確保する必要がある。
・障害や疾病によってはより長い治療時間を必要とする。

・ストレスに対する耐性:治療時の緊張などにより体調変化を
招きやすい
・呼吸・循環系の異常:歯科治療に不随して呼吸・循環動態が
変化しやすい
・易感染性:細菌感染に対する抵抗性が減弱している
・止血異常:観血的処置時の止血に問題がある

障害児と保護者側の問題

治療時の協力性に問題があるもの

・障害、疾病の治療やリハビリテーションが優先され、歯科医療は二
の次になりやすい。
・障害の程度によっては、通院が困難な場合が少なくない。
・障害や疾病によっては、歯科疾患に罹患しやすく進行も早い。
・障害が原因で、自分自身で歯科疾患の予防管理が困難な場合が多い。
・保護者の肉体的、精神的、経済的及び時間的負担が大きい

・理解力の不足、コミュニケーションの障害が見られる
・情緒的障害により治療への適応が困難なもの、特殊な心的条
件にある

歯科疾患予防時の問題点
・口腔内の状態:一般的に清掃状態が不良な場合が多い。
・疾患の状態:一般的にう蝕、歯肉炎および歯周炎が多い。
・口腔機能:摂食、咀嚼、嚥下、呼吸、唾液分泌および筋活動などに
問題のある者が多い。
・運動機能:手指の機能を含めて運動機能に問題がある場合が多い。
・理解度:劣っている場合が多い。

出典:小児歯科学(第5版)、医歯薬出版株式会社を元に保険局医療課で作成

身体的条件に起因するもの
・一定の診療体位あるいは静止状態を保てない
・開口状態を維持出来ないもの、十分な開口量が得られない
歯科疾患の予防や管理の実践に問題があるもの
・機能的あるいは精神的障害により、予防管理の実践が困難
・生活環境上の問題で、予防管理が十分に行えない

69