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参考資料8 今後5年程度を見据えたこども施策の基本的な方針と重要事項等~こども大綱の策定に向けて~(答申)[1.3MB] (25 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36795.html
出典情報 厚生科学審議会 社会保障審議会(第139回 12/11)こども家庭審議会障害児支援部会(第4回 12/11)(合同開催)《厚生労働省》
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を考え、アイデンティティーを形成していく時期である。一方で、自己の存在に対しての様々
な葛藤を抱えたり、学業や家族・友人との関係や恋愛などに悩んだりする繊細な時期でもあ
る。思春期のこどもが、自己肯定感を高めることができ、成育環境などを理由に自らの進路
の選択が制約されることがないよう支えていくことが望まれる。
これらを踏まえ、以下の施策に取り組む。
(こどもが安心して過ごし学ぶことのできる質の高い公教育の再生等)
こどもにとって、学校は単に学ぶだけの場ではなく、安全に安心して過ごしながら、他者
と関わりながら育つ、こどもにとって大切な居場所の一つであり、こどもの最善の利益の実
現を図る観点から、また、格差を縮小し、社会的包摂を実現する観点から、公教育を再生さ
せ、学校生活を更に充実したものとする。
住んでいる地域に関わらず、全てのこどもが、自分の良さや可能性を認識するとともに、
あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化
を乗り越え、豊かな人生を切り開き、持続可能な社会の創り手となることができるよう、個
別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実する。これまでの学校教育が果たしてきた、①
学習機会と学力の保障、②社会の形成者としての全人的な発達・成長の保障、③安全・安心
な居場所・セーフティネットとしての身体的、精神的な健康の保障の3つを学校教育の本質
的な役割として継承し、取組を着実に進めていく。
学校における働き方改革や処遇改善、指導・運営体制の充実の一体的推進、1人1台端末
やデジタル教科書の活用などを進め、一人一人のこどもの可能性を伸ばしながら、教職員が
本来求められる役割に対してその力を存分に発揮できるようにしていく。
インクルーシブ教育システムを推進し、特別支援教育の充実を図る。
コミュニティ・スクールと地域学校協働活動を一体的に進め、こどもを地域全体で育む地
域とともにある学校づくりと、地域やこどもをめぐる課題解決のためのプラットフォームに
もなり得る学校を核とした地域づくりを推進する。
将来にわたりこども・若者がスポーツ・文化芸術に継続して親しむことができるよう、地
域の実情に応じて、部活動の地域連携や地域クラブ活動への移行に向けた地域のスポーツ・
文化芸術環境の整備を進める。
「在外教育施設における教育の振興に関する法律」の基本理念等を踏まえ、在外教育施設
の魅力を高め、多様なこどものニーズや施設ごとの特性を踏まえた「選ばれる在外教育施設」
づくりを推進する。
社会形成に参画する態度や規範意識、思いやりの心を育てるため、道徳教育や情報モラル
教育を推進する。
体育の授業の充実を図るとともに、学校や地域におけるこどもの体力の向上のための取組
を推進する。
こども・若者の健康の保持増進を担う養護教諭の支援体制の推進や、健康診断等の保健管
理や薬物乱用防止教育など、学校保健を推進する。
学校給食の普及・充実や、栄養教諭を中核とした、家庭、学校、地域等が連携した食育の
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