最初に 取 り 組 ん だ ことは？
理事長

職員の平均年齢

光山さん

私は、外国人の職員を受け入れる際は生活支援がキーワー
ドになると考えています。そのため、外国人の職員を受け
入れて最初に実施していることは、彼らの生活を整えるこ
とです。我々の法人では、人数分の個室寮を用意していま
す。これは必要な投資です。
人材にコストを掛けることが無駄だと考えること自体が、
多様性を大切にする組織風土を阻害してしまうと考えてい
ます。

現場マネージャー

外国人 人 材 の 受 け 入れを進めていくにあたり、
大切に し て い る こ と
光山さん

外国人の職員の受け入れや、それに伴う彼らの働きやすい
職場環境づくりは法人の方針です。
法人の方針は、職員全員が出席する会議で直接、皆に自分
の言葉で伝えるようにしています。一度伝えただけで浸透
するものではないため、定期的に伝えるようにしています。
ちなみに月次の定例会議は毎月異なる施設に訪問して、そ
こからリモートで開催しています。そうすると、全職員に
定期的に顔を合わせることができます。
現場マネージャー

•

介護職 32.6歳（H29年度）から32.3
歳（R4年度）に低下

•

他職種 40.2歳（H29年度）から44.4
歳（R4年度）に上昇

多職種は右肩上がりに平均年齢が上がっ
ているが、外国人職員のおかげで平均年
齢の上昇が抑えられている。
※介護労働者の平均年齢は45.9歳（H30年度
介護労働実態調査より）

北谷さん

外国人の職員を受け入れる際に限らず、新しいことを実践
する場合に共通して言えることですが、先輩職員に「なぜ
受け入れるのか、どのくらい人材不足なのか」を丁寧に説
明し、納得してもらうように努めています。
外国人の職員は新しい職場に大きな不安を抱えています。
先輩職員が丁寧に支援する現場の雰囲気を醸成することが
大切です。

理事長

数値で見る成果

竹本さん

まずは、外国人・日本人と区別しないことを大切にしてい
ます。そのため、当法人には外国人職員の専門マニュアル
は存在しません。
よく、〇〇人は（民族的に）受け入れやすいでしょうか？
と尋ねられることがありますが、一人ひとり異なります。
日本人職員でも個々で異なるのと同じだと思います。
その他に、トラブルがあればマネージャーとして一緒に向
き合うようにしています。決して放置してはいけません。
また、一回目のトラブルは本人もなぜいけないのかわかっ
ていない場合が多いので、ダメと決めつけるのではなく、
丁寧に話を聞くことも心掛けています。

取組を継続するには？
理事長

光山さん

外国人の職員が就職しても、すぐに辞
めてしまうことに悩んでいる施設が多
いようです。そうならないようにする
ためには、彼らが働きやすい組織の文
化や風土を醸成していくことや、困り
ごとにスピード感を持って対応するこ
とが必須です。

仕事に対する姿勢の変化
現場マネージャー

北谷さん

外国人職員の方は、新鮮な視点で多く
の質問を投げかけてきます。そのため、
先輩職員の視野が広がったように感じ
ています。また、既存の業務内容や進
め方を改めて見直すことにも繋がりま
した。
職員が多様性に富むことは、様々な利
用者さんにも対して対応できるように
なることにも繋がり、介護の質も向上
しました。

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