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資料2-10-2 シルガード9懸濁筋注シリンジ全例登録による強化安全監視活動最終報告書[1.9MB] (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00106.html
出典情報 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第102回 7/29)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第4回 7/29)(合同開催)《厚生労働省》
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3.3

「多様な症状」発現症例

「多様な症状」の検索条件に合致した副作用は59例78件だった。全て女性で、年齢層別では10
代:13例、20代:23例、30代:12例、40代:8例、50代:1例、不明:2例だった。 3件以上報告さ
れた PT は、ワクチン接種部位疼痛(30件)、感覚鈍麻(9件)、倦怠感(6件)、頭痛、悪心、関節
痛、四肢痛、発熱(各3件)だった。重篤は2件(PT: 倦怠感、ワクチン接種部位疼痛)で、76件は
非重篤だった。
78件のうち45件が直近の接種から14日以内の発現、12件が15日以降に発現していた。残りの21
件は直近の接種から事象発現までの情報が不足していた。持続期間に関しては、1ヵ月以上:49件、
3ヵ月以上:12件、6ヵ月以上:17件だった。転帰が“回復”又は“軽快、通院なし”だった事象は
64件だった。
就学・就労への影響の有無を確認した結果、
「多様な症状」により影響ありと報告された症例は
3例だった。該当する3例の症例情報を以下に記載する。
・PT:ワクチン接種部位疼痛(表5の No.14)_社内管理番号:2210JPN000622J
被接種者は33歳女性。非重篤で持続期間は1ヵ月以上だった。医師に有害事象の就学・就労へ
の影響の有無を確認した結果、影響ありとの回答だったが、転帰は回復している。
・PT:ワクチン接種部位疼痛(表5の No.16)_社内管理番号:2210JPN003542J
被接種者は22歳女性。接種後から接種部位の疼痛(軽め)が2ヵ月続いたとの医師のコメント
あり。有害事象の就学・就労への影響の有無を確認した結果、影響ありとの回答だったが、
転帰は回復している。
・PT:発熱、悪心、倦怠感(表5の No.41)_社内管理番号:2209JPN001058J
被接種者は15歳女性。倦怠感は重篤、発熱及び悪心は非重篤で、いずれも持続期間は6ヵ月以
上だった。いずれも転帰は軽快している。
なお、体調を崩した際、吐き気や倦怠感が続くことが度々あったとの報告があり、被接種者
の合併症として倦怠感と疲労感がある。発熱は軽快したが、治療不要に至っていることが確
認できていないことから、他の事象と同様に持続期間を6ヵ月以上と記載した。
59例の追跡状況は、調査完了が50例、回復したこと又は治療不要となったことを確認する前に
追加情報を入手できる見込みがなくなったため、やむを得ず調査終了とした症例は9例だった。調
査終了に至った理由は以下の通りである。
・表5_No.3:有害事象に関する臨床情報は既に報告しておりこれ以上の臨床情報は持ち合わせて
いないことから、接種医がその後の再調査協力は難しいと判断したため。
・表5_No.4:すでに接種医が施設を退職しており、別の担当医がその後の再調査協力は難しいと
判断したため。
・表5_No.11:被接種者が来院しておらず、また、接種医の判断により電話等によるフォローア
ップも行えないことから、接種医が再調査は不可と判断したため。
・表5_No.17:被接種者は接種医療機関に来院しておらず(被接種者は元々定期的に通院してい
ない)、医療機関から被接種者に電話連絡することは困難だった。当該被接種者が協力医療機
関の外来に受診中であることは確認できたが、担当医が不明であり追加情報を入手すること
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