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資料2-10-2 シルガード9懸濁筋注シリンジ全例登録による強化安全監視活動最終報告書[1.9MB] (17 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_00106.html
出典情報 厚生科学審議会・薬事審議会(合同開催) 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会(第102回 7/29)医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和6年度第4回 7/29)(合同開催)《厚生労働省》
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は難しいと接種医が判断したため。
・表5_No.33:フォローアップ実施時には国内に滞在していないため連絡がつかず、フォローア
ップが実施できない状況に至ったため。
・表5_No.38:被接種者が来院しておらず、また電話もつながらないことから、接種医がこれ以
上のコンタクトは難しく再調査は不可と判断したため。
・表5_No.39:接種医が体調不良により長期間休診の状態で復帰見込みが立たず、別の担当医が
その後の再調査協力は難しいと判断したため。
・表5_No.41:被接種者は通院されている患者ではなく、連絡もつながらないため接種医が再調
査不可と判断したため。
・表5_No.48:被接種者への聞き取り時点では運動をしていないので運動後の痛みの有無は不明
であるものの、報告された症状に関連する通院・服薬はしていないことを接種医が被接種者
に確認していたが、これ以上の情報は持ち合わせていないことから接種医がその後の再調査
協力は難しいと判断したため(ワクチン接種部位疼痛の転帰調査は完了している)。

3.4

「多様な症状」の発現割合

本活動において登録された全被接種者数(47,971 例)を用いて、企業が定義した「多様な症状」
の発現割合を算出した場合、10 万例あたりの発現例数は 123.0 例(「多様な症状」発現例数/登録
された全被接種者数=59 例/47,971 例)であった。
本活動における「多様な症状」に含まれる症状の PT 定義は、祖父江班研究及び名古屋スタディ
における「多様な症状」の定義よりも幅広く設定し、祖父江班研究では 3 ヵ月以上症状が持続し
ているという基準が設定されているが、本活動では 1 ヵ月以上症状が持続しているものを対象と
した。PT 定義及び持続期間の両方の観点から、祖父江班研究及び名古屋スタディに比べ、本活動
では保守的な症例検索を行っている。
なお、祖父江班研究では、
「多様な症状」を発現した症例を特定するために 2 つのステップで調
査を行っている。一次調査では調査対象症例基準(年齢、症状、持続期間、就学・就労への影響)
に該当した症例を選別し、二次調査では調査対象症例基準に該当した症例の「多様な症状」の臨
床疫学像の調査を行っている。一次調査と二次調査の結果を合わせて医学的評価を行い、
「多様な
症状」を有する症例として特定している。
「多様な症状」発現症例の選定ステップにおいて祖父江
班研究と本活動には違いがあり、本活動では、祖父江班研究で行った医学的評価は行わず、副作
用名(PT)と持続期間の定義に該当する被接種者を「多様な症状」発現症例として扱っている。
また、祖父江班研究と本活動においては、対象とする症例の年齢層や情報収集を行った時期や期
間も異なっている。このような違いがあるものの、祖父江班研究での症例定義に近い条件(症状
が 3 ヵ月以上持続し、就学・就労に影響がある症例)で検索した場合、該当する症例は 1 例で、
その発現割合は 2.1 例/10 万例となり、祖父江班研究における期間有訴率(46.2 例/10 万例)より
低い結果となった。

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