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○個別事項(その7)について-2 (32 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00125.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第502回  12/3)《厚生労働省》
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新たな腎性貧血治療薬(HIF-PH阻害剤)について

中 医 協
総 - 1
元.10.9(改)

○ 令和元年9月、エリスロポエチン(ESA)製剤とは別の機序による、新たな腎性貧血治療薬であるHIF-PH阻害
剤(※1)の薬事承認がされたところ。
(※1)HIF-PH(低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素 Hypoxia inducible factor prolyl hydroxylase)阻害剤(ロキサデュスタット)

○ 血液透析患者の腎性貧血管理において、ESA抵抗性等によってESA製剤よりもHIF-PH阻害剤の方が適切で
ある症例も一定数存在すると考えられる。
○ 現行の評価ではESA製剤は人工腎臓の点数に包括されることになるが、HIF-PH阻害剤は経口内服薬である
ことから、院外処方した際の手続きが煩雑になる等のおそれがあり、腎性貧血治療にHIF-PH阻害剤を用いる
場合の新たな評価体系が必要と考えられる。
○ また、療養病棟入院料等の処置や薬剤料等が包括される入院料を算定する病棟においては、人工腎臓を
出来高で算定できることを踏まえ、HIF-PH阻害剤の取扱をあわせて検討する必要がある。
<透析患者におけるロキサデュスタット(HIF-PH阻害剤)とESA製剤との貧血管理(ヘモグロビン値)の比較>
ロキサデュスタットはESA製剤と比較
し、貧血管理において非劣勢

炎症状態(ESA抵抗性)ではESA製剤の反応性が低下するが、
ロキサデュスタットは炎症の有無で反応性に変化は認めない。

N Chen et al. N Engl J Med 2019;381:1011-1022.

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