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参考資料3 病院における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方 (28 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29434.html
出典情報 高齢者医薬品適正使用検討会(第16回 11/30)《厚生労働省》
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(2) 外来患者へ対応する
1)外来患者40への対応の考え方
・一般的な受診、処方見直しを目的とした受診、処方見直し後のフォローアップを目的
とした受診が考えられる41が、処方見直しの考え方や他科へ処方見直しを依頼する対
応などは共通である。
・他科や他の医療機関の処方がポリファーマシーの原因となっていると判断された場合
には、患者に処方元の診療科や医療機関で処方見直しを行ってもらうよう伝え、検討
内容をお薬手帳に書き込んだり、文書化した上で手渡すようにする。
・自科の再診予定がある場合には、患者に対して全ての処方薬に関する情報提供を改め
て依頼するとともに、処方見直しを行った場合はそれに伴うモニタリング事項を確認
するようにする。
・院外の薬局42から処方見直しの提案を受けた場合は、病院の外来主治医と地域のかか
りつけ医は相互に情報共有しながら処方見直しを検討する。

2)受診目的に応じた対応策
ア)一般的な受診の場合
・処方見直しを目的としない一般的な受診であっても、受診前に看護師や事務職員が患
者の処方薬を確認し43、ポリファーマシーが疑われる場合44には、医師がそのことを
明確に認識できるよう工夫する。

イ)処方見直しを目的とした受診の場合
・総合診療医、総合内科医、老年内科医などが担当し、処方見直しの必要性を検討する。

40

外来部門に薬剤師が配置されていないことが一般的であるが、薬剤師が事前に薬についての聞き取りをするこ
とで、外来診療を効率化し、患者の理解と定着も進みやすい場合がある。また、院内外の薬剤師に随時処方見
直しの助言を求める仕組みをつくり活用することも考えられる。

41

例外的に、歩行困難やその他の理由により患者の看護にあたっている家族などが代理で受診をする場合には、
患者本人が受診する場合と比べポリファーマシーへの対応が難しくなることから、p.14「第2章1.
(8)ポ
リファーマシー対策のデジタル化を進める」で記載したツールなどを補助的に活用することが考えられる。

42

患者の処方見直しに対する意向や生活習慣を踏まえた情報提供・処方見直しの提案が期待される。

43

電子処方箋の仕組みによる処方情報等の閲覧により確認する方法もある。

44

例えば、10 剤以上の投薬が確認された場合、薬局からの服薬情報提供書でポリファーマシーが疑われる旨の
報告がある場合があげられる。

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